がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

1913年製の下水管破裂

朝、家を出て3kmほど行ったところで、雨も降っていないのに道路に水がたまっている。迂回路から出てきた車が続々とわたしの通勤路に入ってきているようで、いつもは空いている道をのろのろと進むしかない。暴風雨と竜巻の次は一体何なんだ、とラジオのニュースに耳をかたむけたら、早朝五時ごろなんと近くの下水管が破裂したらしい。
下水の匂いとあふれる汚水で、ひどい所では10cmほど浸水したというのだからたまらない。たとえ水がひいても、床にたまったゴミと汚臭は落とすのにかなり時間がかかるだろう。

パースでは、老朽化した下水設備が問題化している。今回壊れた下水管も1913年に作られたものだから、大変なアンティックだ。二週間ばかり前にも、やはりわたしの家の近くの高速道路に破裂した下水管の水があふれ出て、一時交通が遮断されたばかりである。

学校で同僚たちとその話が出て、「わたしの家は結構近いんだけれど、大丈夫かなあ」とこぼしたら、「あなたんとこは、絶対大丈夫よ。だって、バースウッドの森の裏でしょ?あそこは五十年くらい前まではまだウッソウとした森だったから、ぽつんぽつんとしか家がなかったはず。てことは、まず下水なんか通っていなかったんだから。あそこらへんは、確か戦後よ、下水が通ったのは」だとさ。

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