オジロクロオウム(White-tailed Black Cockatoo)というのは西オーストラリアに生息する大型(全長60−80cm)の野鳥だ。日本の都会と違い、パースでも街中の公園や庭などにやってくる。
鳴き声は決して美しいものではなく、ギャアギャアとむしろうるさい。
そのせいで、せっかくの学期休み最後の土曜日、なんと朝7時前に起こされてしまった。
ギャアギャアギャアギャア。
寝ぼけマナコで起きてみれば、猫のあいちゃんとすーちゃんが窓に貼り付いている。おお、コカトゥーか…と思ったらものすごい大群。ウチのガレージへの私道には両側にマツの木が植えてあるが、その7−8メートルもあるてっぺんに止まって揺れていたり、飛び回ったり、隣の家の大きな木の上にも何羽もいて何ともうるさい。
さっそくパジャマのままカメラを持って外に出たら、ちょうど移動のときだったと見えて先ほどのように沢山いるわけではない。
尾白、と言うだけあって下から羽根を広げているのを見ると美しい白が隠れていたのがわかる。
西オーストラリアではそこら辺に沢山いるので珍しいわけではないが、他州ではあまり見かけないという。
雲ひとつない秋の青空を悠々とギャアギャアと飛び回るクロオウムたちを見ていると、何だか羨ましくなってしまった土曜日の早朝である。