毎日雨の日が続いていたが、この週末はとてもいい天気だ。夕方ににわか雨が来るが、その後は青い空が広がる。
昨日のうちににっくき雑草を取り除いておいたので、ドライブウェイ(車庫から公道に出るまでの私道)がすっきり。ここに何か植えようと思ってガーデンセンターに行ったら、またいつものように買うつもりのないものまで買ってしまった。
1mほどの木だが、鈴蘭のような愛らしく淡いピンクの小さい花がたくさんかたまって咲いている。アイリッシュ・ストロベリー(Irish Strauberry)という名だ。花が咲き終わるころには、大きな赤い実をつけると言う。しかし、普通はまっすぐに伸びるべきなのに、なぜかびよ〜んと斜めに伸びてしまったこの小さな木はすみっこのほうに押しやられ、なんと日本円にして約250円などというとんでもない安値がプラスティックの鉢に書きなぐられていた。
愛らしい花に心が動くが、失敗した盆栽のごとき角度はイカンともし難い、と考え込んでいたら、センター内を散策していたらしい白髪のオジイサンが横に立った。植木センターは庭いじりの好きなひとが集まるので、横に誰かいれば自然と一言二言交わすことが多い。
「ほとんど角度45度くらいですねえ」感心しているらしい。
「ほんとうですよね、いくら可愛い花でも安くてもこれじゃあねえ」
「いやいや、こんなのもイトオシんで育ててやれば、まっすぐにいくもんですよ」
「えっ?」
「いや冗談です。鉢から出して反対45度斜めに植えてやりゃあいいんですよ。まっすぐになるでしょ」なるほど。
そんなわけで、買ってしまった。
さっそくうちに帰ってから豪州植物図鑑で調べてみたら、この木は成長すると3mから5mほどになるらしい。結局、わさわさと大きくなりだしたオリーブの木の隣に植えたが、いったいわたしの「ゆきちゃんのヒタイほどの庭」はこれからどうなるのだろう。