がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

アイリッシュ・ストロベリーのその後

ちょうど10年前にアイリッシュストロベリーという苗木を買った。このブログにもまだ載っているが、45度に奇妙に傾いた苗木でとても売り物にならないと思ったのか、投げ売り値段だった。

庭の隅にどうにか形を整えて植えたらどんどん大きくなり、10年たつともう5メートルほどの立派な木である。1年に2回ほど庭師が入って、隣のオリーブの木と一緒に整えてくれるが、もう塀(2m)をはるかに越えてしまった。秋には小さな鈴蘭型の小さな花が満開になり、花が終わると今度は真っ赤な実が木を覆い尽くす。

DSC00909 copyちょうど今は咲き始めの時期で、花自体はまだ真っ白だがこれから少しずつ色づいて薄いピンク色が混じる。

1メートルにも満たなかったヒョロヒョロの細い苗木がこんなに大きくなる。10年はあっという間だったが、それでもこのアイリッシュストロベリーがその年月の重みと長さを時々思い出させてくれる。

 

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