昨日日曜日に家中掃除機かついで走り回ったというのに、学校から帰ってみると西日の光線にあたって白い毛がふわふわと床に浮かんでいる。ゆきちゃんの毛だ。
バンコクに戻る前から「抜け毛の時期」が始まっていたので、それからは毎日2回ブラッシングしていたのだが、それでも抜ける、抜ける。身体をなすりつけられると、黒いパンツにべっとりと白い毛がつく。床に敷いてある手織りのインド絨毯も、ワイン色のソファも「ケッコウ毛だらけ」だ。マメにコロコロと毛玉とりをころがしているが、そんなもんで防げるわけがない。もうすぐおさまるんだから、と自分に言い聞かせて、床をすべっていく毛だまを追いかけている。