スモークサーモンは、地元タスマニアから空輸されるものが美味しい。わたしがよくバンコクで買うのは真空パックされたスライスだが、これはあまり勧められない。どうもプラスチックの味が移ってしまっているような気がするし、真空で押さえつけて形まで変形しちゃっている。バンコクでは、スーパーのスモークサーモンは買うべきじゃないね。
こちらでは、わたしのよく行くパースの中国系魚屋で、大きなままのタスマニア産スモークサーモンを店でスライスして売っている。で、今日はこれを使ってワインのつまみを少々。
バージンオリーブオイルは普通のオリーブオイルより味にくせがあるが、サラダなどに使うときはこっちのほうが美味しい。これを多めに小さななべに入れて火にかける。ふつふつしてきたらケイパーを加え、一息置いて火をとめる。これでケイパーの味がマイルドになり、オイルに旨みが移るんだ。ここに新鮮なレモンをじゅうと絞って、ソースの出来上がり。
スモークサーモンを皿に並べ、薄く切ったフェンネルとパセリのざく切りを散らし、ソースをたっぷりと上からかける。
そのまま食べるのもいいが、ちょいと手を加えるとスモークサーモンはまた違った美味しさで楽しめる。ワインがとんでもなくすすんでしまうのが、ちょいと玉にキズではあるけれど。