がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

イタリア国旗の色のペンネ

本当に何にもないとき、というのが時々ある。風邪のせいで買いものが数日できなかった今日のように。ごほごほごほ。咳であまり眠れなかったので、疲れて出かける気にもなれないし、1日声を使わなければならない授業でまた喉と胸が痛くなったりもしている。

で、冷蔵庫を開けて「うーん」と考えこむ。そして、パントリー(食料貯蔵庫)を開けて「さあて」と天を見上げる。冷蔵庫には野菜の残りものが少しずつあり、冷凍庫にはベーコンがあり、パントリーにはペンネがある。それなら、もちろんパスタ料理だ。

いまだにスパゲッティーのことをイマ風に言うのが「パスタ」だと思っているひとがいるが、パスタはスパゲッティーやマカロニやフェトチーネなどの総称だ。

さて、まず大鍋に湯を沸かす。チェリートマトは半分に切り、にんにくをつぶして刻み、沸いた湯にブロッコリーのひとふさを放り込んで固めに茹でる。同じ湯でペンネを次に茹でてしまうのは内緒だよ。
茹でたブロッコリーを小さめにザクザクと切り、ベーコンは短冊切りだ。

ペンネは茹で上がるのに10分以上かかるので、その間にフライパンにオリーブオイルを熱して焦がさないようにニンニクとベーコンを炒めてから、ブロッコリーとチェリートマトにさっと熱を通す。塩コショウして、ペンネが茹で上がるのを待つ。そして、ざざっと湯を切ったペンネをフライパンに放り込み、さっと混ぜて出来上がり。

皿に盛り、上からパルミジャーノチーズを削りかけたら、あとはもうほうばりながら食べるべし。パスタの白とチェリートマトの赤とブロッコリーの緑。なんだ、イタリアの国旗の色ではないか。トリコロールだ。

Viva l’Italia! だね。

 

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