がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

「カウチポテト」のチキン・ディナーセット

カウチポテトというのは、ポテトチップスだかフライドポテトだかを食べながらカウチ(ソファ)に寝そべってテレビを見ることだ。

日曜日にはレストランで夕食をとることが多いのだが、ソンクラン休み最後の日とあっては行きたいレストランのほとんどが閉まっている。こんなときは、鶏肉のドラムスティックを何本か買い求め、ついでにじゃがいもとインゲンも籠に放り込み、最後にビデオショップに立ち寄ってDVDを二本ほど借りるのが一番だ。

冷蔵庫のすみにあったマーマレード少々、醤油、ニンニクのすりおろし、チリパウダー、タイム、香菜の茎を刻んだもの、そしてゴマ油少々を全てボールに混ぜ合わせ、そこに鶏肉をつけこんで1時間。じゃがいもは、縦に四等分してから、ローズマリを刻んでまぶし、オリーブオイルを加えて塩こしょう。それを全て天板に並べ、40分ほどローストする。その間にインゲンをゆで、レモンとオリーブオイルで作ったさっぱりドレッシングをかけてなじませておく。
出来たてのドラムスティックは、アルミホイルをちょいと巻いて手で豪快にかぶりつくのがいい。ローストポテトのローズマリ風味は、市販のフライドポテトなんぞよりずっとおいしいし、簡単だ。

前から見たかったアニメの「Mr.インクレディブル」をDVDに入れて、さてカウチポテトの夜は更けていく。

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