がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ちょっと時間をかけて「ひよこ豆のカレー」を作る

ギックリ腰になったお陰で、便秘になってしまった。もちろん医者から薬ももらっているが、結構強い薬のようで飲んだら一時間以内に今度は下痢だ。それもこれも腰に力がはいらないからなのだが、厄介なものである。
土曜日で時間もあるし、こういうときはゆっくりと豆料理でも作るに限る。豆をしっかり食べれば、薬のお世話になることもない(と、信じたい)。

ひよこ豆は、昨日から鍋にたっぷりの水に浸しておいた。水を取り替えて茹ではじめ、沸騰したら今度は蓋をして弱火で三十分ほどコトコトと煮る。その間に、玉ねぎ、ニンニク、ショウガを刻み、モルター(調理用石臼)でがんがんと叩いて潰し、ペースト状に。

ここで登場するのがル・クルーゼの厚手鍋だ。ひどく重いが、火にかけるだけではなく、オーブンに直接いれることもできるので重宝している。もっとも、活躍するのは寒い冬のことが多いけれど、ね。
この鍋にオリーブオイルを熱し、さきほどの玉ねぎその他のペーストを入れ、さらにベイリーフ、ガラムマサラ、シナモンを加え、焦げないように混ぜ合わせる。さらに、皮を湯むきしたトマトを刻んで加え、ナチュラルヨーグルトもたっぷりと(と言っても、半リットルいりのものの三分の一ぐらい)落とす。ベジタブルスープも同じ分量。そして、ターメリック、オクラ、カボチャ、、ひよこ豆を加え、蓋をして三十分ぐらい弱火で煮るだけ。最後に塩コショウして、刻んだイタリアンパセリを散らしたら、あとは食べるだけだ。

ご飯にかけてもよいのだけれど、ちょっと重くなってしまうのでここではクスクスを使う。わたしはクスクスの調理には、バターを決していれない。バターの味と香りはカレーの風味に合わないような気がするのだ。たまに、スープの素を使うこともあるが、今日は極々普通に同量の沸騰した湯をいれただけで、蓋をして蒸した。

ターメリックやらガラムマサラやらを入れているスロウフードは、味は素朴ながらどこかエキゾチックな香りがあって悪くない。そして、夕食の間はいつもわたしの膝に手をおき、「たまにツメをたてて自分の存在を知らしめる」猫のゆきちゃんだが、今晩はほんの少し鼻をひくひくさせただけでわかったらしい。「なあんだ、肉も魚も食べてないじゃん」ということで、ベジタリアン料理に全く理解を示さずにさっさと自分専用のドライフードをつまみに行ってしまった。

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