どうもこのごろあまり肉に興味がなくなり、もっぱら鶏肉や魚などが料理に多くなってきている。これもトシのせいか。肉を食べるのも体にいいと知ってはいるが、デカイ肉のかたまりを見ると恐れをなしてしまう。
それでもバンコクに来れば肉料理をつくるが、今日はスーパーの肉売り場を横目で見たら、どうも新しい牛肉が入ったらしく、店から見える調理場にはさばいている店員たちが見える。それならば、と牛肉のかたまりを1.5キロほど注文した。で、受け取ったら1.8キロ。まあ、大きな肉のかたまりを正確に切り取るのは難しいだろうから、と自分に言い聞かせたが、こんなデカイ肉でローストビーフなんか作ったら一体何人分になるんだろう。
タコ糸を出して肉を固めに縛り、たっぷり塩コショウする。必ず味のいいシーソルトで。そこにまたオリーブオイルをなすりつけて準備完了。回りにはローズマリー、タイム、タラゴンを詰めて、220度にセットしたオーブンで約1時間。その間に人参、セロリ、玉ねぎを適当に切り、にんにくを皮付きのまま放り込み、ジャガイモも放り込んで、オリーブオイルを加え、塩コショウし、残りのハーブを全て足して天板に広げ、肉を焼き始めてから30分後にオーブンへ。
ローストビーフを作るというと皆尻込みするけれど、実は至って簡単なのだ。温度だけは大事なので、わたしはオーブン用温度計を使う。
焼きあがったらアルミホイルで肉を包んで15分。こうしないと、肉汁がすべて蒸発してしまって肉が硬くなる。できあがった肉にはホースラディッシュソースかマスタードをつけると美味しい。
たまにはいいな、と中は柔らかく外側はしっかりと焼きあがったローストビーフを口に運ぶ。野菜も大きめにゴロゴロと切ってあるので、まだ形が残っていて美味しい。そして、1キロ以上残る肉はしっかりと冷凍室に行って、後日サンドイッチやサラダになるのでご安心を。