がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ソイ20のJamon Jamon(ハモン・ハモン)

ソイ20なんて久しぶりだなあ、と思いながらスクムビットの角を曲がると…何という建設ラッシュ。様々なビルが建てられている最中で、レストランの場所を探すのに苦労してしまった。ドイツ料理のBei Ottoもスイス料理のChesaもよく知っているだけにその隣のスペイン料理レストラン「ハモン・ハモン」を見逃すわけがないのだが、いかんせん看板が奥まっていてほとんど見えない。立て看板でも出しゃあいいのにねえ、とブツブツ言いながらドアをあけた。

とてつもなく大きいメニュー(いや、本当に大きくてテーブルの半分ほど)には、野菜料理がほとんどない。カワキモノとアゲモノだけで、肉料理やパエヤなどもない。とりあえずサラダと冷たいトマトのスープを注文。そして、チョリソーとスペイン生ハムのハモン、アヒージョ、フライドポテト。なんだか胃がもたれそうなメニューだ。「タパス」と言っているが、それにしても一皿の量が多い。ひとり分の量が尋常じゃないほど多いオーストラリアのレストランでも、スペイン料理屋のタパスだけは少量なんだけどなあ。

飲み物はビールとサングリアがメインで、最初からそれを勧められた。スペイン料理店だが、どちらかというと飲みに行く場所のようだ…が、ワインの品数が悲しいほど少ない。

それでもハモンには期待していたのだが、出てきたのはハムの細切れ。切り方が極端にヘタクソだが、切っているのはどうやらオーナーのスペイン人らしい。

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店の雰囲気は悪くないし、木曜日だったのでスパニッシュ・ギターの生演奏もある。しかし、空いている。オーナーは友達と話しこんでいて、わたしたちが入って行ったときでさえ、こちらを向いてもにこりともしない。店がヒマなんだから、少しはテーブルでも回ってオアイソを振りまいてもいいんじゃないかと思ったが、商売ッ気のないひとだ。

タイ人スタッフは親切で気持がいい。サービスも丁寧だし、帰るときには店の宣伝パンフレットまでくれて、一生懸命店の売り込みに専念している。ただし、スクリュートップのワインなのにわざわざ味見までさせてくれるのには苦笑したが、「コルクじゃなかったらやらなくていいのよ」と言えるほどわたしのタイ語はうまくない。

金曜日はフラメンコのショーがあるそうで、次回は夕食のあとの1杯で寄ってみたい。

 

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