がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

がびの日曜日:近所の散歩を愉しむ

午後は、キングスパークまでワイルドフラワーを見に行こうかと思ったのだが、沢山買い込んでしまったパンのせいで断念。友達はケーキまで沢山買ったので、とても公園を散歩できるようなイデタチではない。わたしはそのまま帰宅し、パンを置いて近くを散歩した。初春なので、そろそろ花が至るところで咲き始めている。うちの庭もそうだ。

カメラを持ち、靴を履き替えてトコトコと外へ出る。雲が少し出て来たがそれでも快晴。冬だと言うのに、すでに20度を超えている。
家の玄関前には、バスケットが下がり、ジェラニウムが少しずつ咲き初めている。

わたしの家はRearHouseと呼ばれる、道路に面した家の裏庭(と言っても500平方M)に建てられた家で、道路に出るまでの10mほどの私道、いわゆる車で出るためのドライブウェイがついている。いつもは車でしか通らないそのドライブウェイでは、アフリカンデイジーが満開だ。日の光が差さないと閉じたままのこのデイジーは、普段仕事帰りの時間にはいつもうつむいているので、開いている花を見るのは週末だけ。

同じくドライブウェイ上の角に植えたハイビスカスが花をつけ始めている。これはこの春初めての花。

フリージアは、日本では球根の水栽培で有名だが、こちらでは野生のフリージアが雑草のように生えている。これは隣の家の前の芝生、いつもはゴミを出す位置に咲いていた小さなふたつの花。高さは10cmほどで、花は実に3cmぐらいしかない。それでも鼻を近づけてみると、馥郁たる香りで笑みがこぼれてしまう。

近くのサッカー場では、今日は女子サッカーの日。金髪のポニーテールが揺れるかなり逞しい女性たちが走り回るのを横目に見ながら、ゆっくり歩く。
昔、バンコクに住んでいたころには愛犬のペキニーズがいた。お共がいないのは少々淋しいが、わたしのようにいつも飛行機に乗り、様々な場所に残した自分の過去をなぞっている生活では、やはり犬はもう飼えないね、とふと気がつく。たぶん、引退して落ち着くまでは。

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