がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ポークチョップのオーブンローストに、りんごと玉ねぎを添えて

バンコクはしのぎやすい乾季に入っていて、キッチンで料理をするのも外を歩くのもあまり苦にならないほどの気温だ。

今日は久しぶりに外国人のよく行くスーパーに行った。
わたしのよく使う新鮮なハーブ類は、この店でしか手に入らないものが多い。肉類なども西洋料理に適した大ぶりの切り身やカタマリ肉などがほとんどだ。つまり、ローストにする肉を1−2キロのカタマリで買うと、「ヒモをかけて形を整えますか?」と客に訊くくらいサービスが行き届いている。

何の肉にしようかなあ、と思っていたら、精肉の並ぶウィンドウの向こう側でスタッフが大きな豚肉をさばいて骨付きチョップにしている。今切っているんだったら、新鮮だろう。決めた。

豚肉の付け合わせには、赤玉ねぎとりんご。これはぶつ切りにして、豚肉と一緒にローストする。
フルーツ類は豚肉に大変よく合うので、パパイヤ、あんず、洋なし、桃、オレンジなど、過去にはずいぶん試したし、季節の果物を考えるのも楽しい。
残念ながら、タイの冬は定番のバナナやパイナップル以外はこれと言った季節の果物がない。それで、まあ冬なのだから、とりんごをふたつほどバスケットに放り込んだ。
キッチンでさっそくパセリを大量に刻み、ディジョン風粒入りマスタード、ブラウンシュガーを加えて、肉に塗りたくる。ブツ切りりんごと玉ねぎを肉の間を埋めるように詰め、塩コショウして、最後にセージの葉をたっぷり散らす。
そして、220度のオーブンで20−30分。

その間にジャガイモを皮付きのまま茹で、熱いまま皮を剥き、牛乳を加え、塩コショウし、専用のマッシャーでがんがんと押しつぶすと、自家製マッシュドポテトが出来上がる。本当はバターを加えるのだけれど、かなり胃にもたれるのでわたしは使わない。このままでも十分ねっとりと美味しいマッシュドポテトだけれど、物足りなければ食卓でバターを加えてもらう。

りんごと玉ねぎの甘みで豚肉はさっぱりと焼きあがり、セージの香りがぷうんと鼻をくすぐる。
さて、やっぱりワインをぽんと開けるかな。

 

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