ティーチングアシスタントの日本人大学生が帰国する。今日はそんな彼女を囲んで、教師側からは校長、フランス語教師、そして日本語教師ふたり、生徒側からは20人近い11年生と12年生が参加する「さよなら晩餐会」だった。
わたしも色々と手伝ってもらったが、仕事は熱心だし、加えて気さくで親しみやすい人柄なので、教師からも生徒たちからもずいぶん好かれていた女性だ。「こういう子が、来年も来てくれるといいですねえ」ともうひとりに日本語教師とため息をついた。
場所は学校の近くのタイレストラン、少々オーストラリア風にアレンジされたマイルドで甘い料理が多かったが、まあまあの味である。しかもインテリアがよくある「キンキラキン」というより抑えた上品な雰囲気だったので、少々「里心」がついてしまう。