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身元確認への「協力」体制

依然として微熱、咳、鼻水が止まらず、外出禁止令が解かれないまま東京生活はすでに1週間。日本語のテレビと新聞と母の顔以外は、日本にいることなんて全く感じられない。ああ、退屈。

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12月30日に「産経ウェブ以外の大手新聞サイトは、募金先さえ明記していない」と文句を言ったが、ふと気がつくと、朝日新聞と読売新聞のサイトが「スマトラ沖地震」特集に募金先を追加している。産経ウェブに至っては、地震特集だけじゃなくHOMEにまで救援金先が堂々と登場しちゃっている。さすが、だ。

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昨日のエントリに記した指紋採取の方法が、日本警視庁の鑑識OB戸島国雄さんの発明したものだとは、読売新聞サイトを読むまで知らなかった。こういうことはもっと誇らしく宣伝してもよいと思うのだが。彼はタイ国家警察の士官学校で、シニアボランティアの教官をしているのだ。
ドイツ語サイトなんか、すでに「こういう方法はアッタリマエなんだよ」というような書き方で、タイで初めて戸島さんから教わったなんて、これっぽっちも言及していない。ケシカランぞ。
しかし、わたしの日本語力もあやふやなもので、今まで「鑑識」という言葉を使うことさえ思いつかなかった。ドイツ語や英語からの訳として検死専門家だの検屍医だのと当ててきたが、読売サイトでこの言葉を見たときに「ああ、鑑識官って言うんだ」と目が洗われた思い。
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インターポール(国際刑事警察機構)は、世界二十ヶ国からの約60名の専門家と協力し、プーケットに津波犠牲者の身元確認センターを設置した。記事は
朝日サイトロイター・ジャパンのサイトで読めるが、バンコクポスト・オンラインに行くともう少し詳しいことがわかる。
朝日サイトでは「センター長を務めるオーストラリア警察のジェフ・エメリー鑑識官によると、すべての照合作業を終えるには、9カ月以上かかる見込み。」とあり、ロイターでは「何ヶ月もかかるとみられている」とあり、バンコクポストでは「It wouldn’t be unreasonable to say this process will go on for more than six months.」。やたらシチめんどくさく回りくどい言い方をしているが、「6ヶ月以上続くのは当然でしょ」という意味だ。
一体どれが本当にエメリー鑑識官の言ったことなのかは、不明。担当の記者によって、結構違った解釈になるのだなあと感心してしまった。
それはさておき、バンコクポストは、タイ鑑識チームとそれをサポートする警察が、この国際的な身元確認センターの活動にあまり協力的ではない、と指摘している。800体もの遺体を掘り起こしたり、それにより国籍不明の遺体が10倍に増えるなど、タイ鑑識の不手際が目立っているのだ。国際的に「面目を失った」彼らの渋い表情が目に見えるようだ。

プーケットの身元確認センター設置に伴って、全ての遺体をプーケット空港に移して作業の効率向上を目指すことが提案された(バンコクポスト1月12日)のだが、これもタイ当局に却下されている。
プーケット空港にある巨大な冷凍倉庫には十分な設備もあり、また身元確認センターからも近い。身元確認の済んだ遺体を、各国に送るにも便利だ。3000体以上の遺体が分散されているタクア・パ地区の寺では、設備に限界があり1日40体の処理が限度である。
タイ当局は、この遺体移動を「正当化するだけの理由がない。感染症蔓延の恐れも挙げられたが、これも根拠がない」と、はねつけたのだ。作業が6ヶ月以上続く場合には見直しも考えているらしいが、どうもこのタイ当局と外国人チームの軋轢はまだまだ続きそうである。

1件のコメント

  1. SECRET: 0
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    電話番号なくしてしまったようです。
    こちらのアドレスにご連絡いただければと思います。

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