がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ただいま、ゆきちゃん

昨日早くパースに着いた。
飛行機で眠れないわたしには、夜中の飛行機は非常に疲れる。が、この時間帯に着くと、その日のうちにゆきちゃんを迎えに行けるのだ(わたしが彼女を預けるところはボランティア団体の経営で、昼間の4時間しか送迎を受け付けていない)。

ゆきちゃんは車が大嫌いなので、この片道三十分の道のりはつらい。いや、彼女よりわたしのほうがつらい。何しろ、助手席の「いやああああん、いやああああああん」という鳴き声でラジオさえ聞こえないほどだ。よく疲れないものだと感心するが、彼女は家に着くまで鳴き続ける。
そして、やっと家に入ったと思ったら、安心してゴロゴロと喉を鳴らしながらわたしの足にまとわりつく。一日中べったり、トイレにまでついてくる。金魚のフンだって半日たてば切れるが、ゆきちゃんはそうは行かない。テレビをつければ、その真ん前に陣取ってわたしの顔をじっと見ている。キッチンに行けば、カウンタにひょいと飛び乗ってわたしのすることを目で追う。ベッドに入れば、耳のそばで半時間ぐらいゴロゴロとうるさいくらいに喉を鳴らす。

次の日にはようやくほっとして好きなことをするようになるが、一日目はゼッタイ離れるものか、とゆきちゃんの決心はカタイ。そして、この休暇の終わりを告げる儀式が、実はわたしも嫌いではないのだ。

3 COMMENTS

i-i

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写真だけ拝見すると、まるで貴婦人みたいなネコが、
そんなにかわいく甘えてくるなんて・・。 くふん。
 
たまらん!
ところでん、ゆきちゃんのバックに映っているのは何ですか?すごくきれい。

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がび

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ゆきちゃんが座っているのは、池のふちなんです。池と言っても外側サイズで2mx70cm。金魚もいますが、ゆきちゃんは興味がないらしい。
うすみどり色の部分は、池の水です。灰色の石壁が映っているんです。石壁をつたって水が池に流れるようになっています。言葉で説明するより、今度写真をアップしたほうがいいかな。

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