野菜には「一度に沢山作って残ったものを冷蔵庫に」というのと「毎回ちょっとずつ使って食べきるもの」があると思う。
前者は炒めものや煮物、そして後者は和えもの。
おととい狂気乱舞して買ったミョウガだが、いかんせん、たったふたりの晩ゴハンではそんなに使えるものでもない。大葉も沢山余っている。
ということで趣向を変えて、今回はキュウリで和えてみた。
スライサーでささっと丸々1本スライスしたら、塩を軽く振っておく。あとは絞って、ミョウガと大葉を薬味として加えてから、醤油、みりん、ごま油で和えて、最後にほんの少し七味唐辛子をふった。
ちなみに、わたしはこういう和えものや洋風マリネのときには手で混ぜる。サラダも細かいもののときは手を使うことが多い。頻繁に洗うし、手のほうが混ざり方も一定だ。くっついてしまったキュウリをはがすのにも便利。教師になったときから、あんなに長く伸ばしていた爪を短くしたのは、教室でぶつけて折るというのと、答案に薄く赤い線を引いてしまうからだったが、そのあたりの時期から料理で混ぜるときにも手を使うようになった。
「えー、料理に手を使うの?」と思うだろうが、実際天盛りにするときなど箸より手のほうが素早く上手にできる。
今日の晩ゴハンは、この和えものの他に、甘塩シャケ、ピーマンとじゃこの鍋照り、キャベツとトマトのサラダに和風ドレッシング、そしてワカメと玉ねぎの味噌汁。
ミョウガと大葉は西オーストラリアでは手に入らない。だから、こういう香ばしい材料は日本にいるときだけ楽しめる「懐かしい味」なのだ。