日本に住んでいるひとたちに比べたら、わたしはかなり「肉」を食べているほうだと思うが、そろそろトシのせいかレッドミートと呼ばれる牛肉だのラム肉だのをど〜んと食べるのが辛くなってきた。このごろでは、どちらかというと魚介類や鶏肉を調理することのほうが多い。
日本で「肉を食べよう」と言ったらせいぜい200グラムのステーキだろうが、わたしがひとを呼んで作るのは、キロ単位で買うずっしりとしたロースト用の肉のカタマリだ。
それでもまあ、たまにはいいかなと今日はオーストラリア産仔羊の足んところを半分買ってきた。半分と言っても骨を入れれば1.5キロある。
オーブン料理が大好きなのは、横着者のわたしが立って「調理する」時間が短いから。作り始めてから1時間以上かかるが、何しろその間の「調理」はオーブンがやってくれる。わたしはワインなんぞ飲みながら、料理が出来上がるまでに自分のほうが出来上がっちゃってもかまわないわけなんで。
まず、オーブンを200度に温めている間に、肉の準備をする。分厚い皮に切り込みを入れてその間に適当にニンニクのかけらを詰め、オリーブオイルをたっぷりかけてから塩コショウをすり込む。オーブントレイに新鮮なローズマリーを敷き詰めてから肉をどさりと置く。その回りに半分に割ったニンニクとライムをばらまき、セージを肉の上にはらはらと落とし、水を1cmほど入れる。水を入れるのは、肉がしっとりと焼きあがるように。
オーブンに入れたら、たまに確認しながら水を足したり、焦げそうならアルミホイルをかけたりして、1時間ほど。
その間に、赤・黃・緑のピーマンとジャガイモを切ってローズマリーとオリーブオイルをふりかけて、塩コショウ。これは、頃合いを見計らってラム肉の下の段へ。
肉がほとんど焼けたら取り出してアルミホイルでくるんで15分。これは大事なことだ。ローストはどの肉でも同じだが、オーブンから取り出してもまだ中のほうでは焼けている状態。つまり、アルミホイルでくるんで蒸し焼きにしてやらないと、蒸気が失せて肉が乾いてしまい、しっとりとした焼き上がりにならない。
こうして出来上がった仔牛肉のローストは、周りは焦げ目もしっかりついてカリカリしているが、中はうっすらとバラ色でジューシーだ。切ったところはこんな感じ。
仔羊肉(ラム肉)は匂いが強くてどうも…というひとも多いが、香辛料と新鮮なハーブをたっぷり使ってローストするとやみつきになるんだよ、実は。
がびさん
私も実はラムのローストを作るのが大好きです。
次にポーク、そしてビーフです。
ビーフは肉によってバサバサ感があるのであまりスキではありませんが、ポークやラムは本当にシューシーに焼けますよね。
そうそう赤ワインをチビチビしながら待つのはいい時間ですが、今の熱いシーズンは冷房ガンガン+オーブンで部屋が熱い=電気代が・・・。
パースから日本への帰国は直通ではないにしろ、途中の楽しみもあるんですね。
私もいずれは日本に住むために帰国しますが、その前にはあちこちの街へ訪問、パースにも行ってみたいですが遠いそうですね~
Merry Christmas to you!
空さん、
オーブン料理はほんと便利ですよね。ただし、部屋が暑くなるのが難点…。いずれにしろ、バンコクも暑いですからオーブンを使っている間はリビングに避難しています。
いずれ日本に帰国されるんですね。なんだか羨ましいです。長いこと日本に2ヶ月以上いたことがないので、やっぱり住んでみたいと思うこともあります。
I wish you a Merry and wonderful Christmas!
お久しぶりです〜沢山美味しそうな写真がアップされてて、食い入ってみてしまいます.同じパースに住んでるとは思えない(笑)ラム美味しいですよね!これはどの部位を買ったらいいですか?
mochaさん、お久しぶりです。
これはオーストラリアではLeg of Lambとして売っています。
このときはタイの肉屋さんで骨付きのものの半分を購入しましたが、オーストラリアから真空パックにしてタイまで持ってくることもあります。こうすると長旅のあとでもすぐに冷蔵庫に入れれば1週間ぐらいもちます。
バタフライになっているもの(骨を抜いて開いてあるもの)を買うと切りやすいです。(タイではそういうラムは売っていません。せいぜいステーキか、こうした大きなものだけ。なんせ国産がありませんから。)