ほとんど和食をつくらないわたしでも、つくるとなったら一応キチンと一汁三菜にしたい。どーんとカタマリ肉をオーブンにぶち込んで、ついでに野菜も下の段でローストしちゃえばいいよね、などというわけにはいかない。つまり、ちまちまとやることが多い。でも、1時間もバンコク自宅のクソ暑いキッチンにいたくない。こうなるともう目が4つ、手が6本ぐらい欲しいところだが、まだ妖怪度もそこまで達していないので、時間の配分を気にしながら大忙しとなる。
まずほうれん草を茹で、3等分に切ってから白だしで味をつけておく。フライパンに油をひき、ジャコをカリカリに炒めてほうれん草を加え、ざっと合わせたら、ほうれん草のジャコ和えの出来上がり。
サラダのキュウリはを皿に並べてトマトと絹ごし豆腐はサイコロ切り。酢味噌風ドレッシングは、白味噌、酢、砂糖、マヨネーズ、和カラシで少量の水で溶かして、食べる直前に上からかける。
味噌汁用の玉ねぎは繊維にそってざっくり切り、生ワカメも食べやすい大きさに。
味噌汁を作りながら、鶏もも肉を一口大に切り、酒と塩をふり、紙袋に片栗粉を入れて肉を放り込み、がさがさとまんべんなく粉をはたく。このほうがキッチンが汚れなくて便利。深いフライパンで揚げている間に、ねぎソースを作る。目分量で味を見ながらつくるから、なんだかいつもちょっと違う味になる。まあ、いいや。材料は、酢、醤油、ごま油、白だし、おろしショウガとたっぷりのネギ。その間に食卓をセットし、冷凍しておいたゴハンを解凍して、全部一緒に食卓へ。
どんなに無駄なく動いても、鍋やらフライパンが最低2つは同時に火にかかっていても、まな板ふたつ使って横目でチラチラと火をにらみながらブツを切り刻んでいても、こういう純和食をつくるとやっぱり30分以上かかってしまう。食器もやたら多いしねえ。
とは言いながらも、色々と並んだものを白いゴハンで食べるのは嬉しい。2日続いてしまった「おうち和食」だけれど、明日は映画を観に行くので外食の予定。