がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ローストビーフのクリスマス・ディナー

メリークリスマス!

ここ五年以上ヨーロッパに戻っていないので、どうも「暑いクリスマス」「雪の降らないクリスマス」が当たり前になってしまった。いくら涼しいとはいえ、熱帯のバンコクではジャケットを着るほどの気温ではないし、パースはそろそろ三十度を軽く越す真夏だ。雪がちょいと恋しくもあるが、スイスで着るような厚手のコートはもうすでに持っていない。

20061224昨日の晩は外食だったので、真夜中近くに買っておいた牛肉を思い出し、台所でゴソゴソとマリネしておいた。マリネ液は相変わらず自己流、赤ワイン、ウスターソース、オリーブオイルを混ぜ合わせ、ニンニクとしょうがをポクポクとたたいてつぶし、ローズマリとタイムを刻んでごっそりと入れてまたポクポクとつぶす。そこに牛肉のかたまりをひたして冷蔵庫へ。

三十分ぐらいのマリネですぐに焼いてしまうときは塩コショウを加えるが、一晩寝かせるときは味をつけない。肉が硬くなるからだ。フライパンで焦げ目をつける直前に、塩コショウする。塩はフレーク、コショウはその場で挽いたもの。味が格段に違う。
あとはオーブンでいい具合に焼けたら、二段目でローストしたローズマリポテトとアスパラガスをあわせて出来上がり。グレービーにマリネ液をちょいと加え、煮詰めたソースをかける。

前菜は、デパートで買ってきたサーモンロールにサラダ。こないだ昼食のために入った和食レストランで出していたサラダを思い出し、シラス干しを加える。ちりめんじゃこのことだ。東京では、「ちりめん」とか「じゃこ」とは言わない。つまり、わたしの母には通じない。あくまで「シラス干し」だ。
ドレッシングは、しょうがの香りを効かせた醤油味にした。

最上階に住むスイス人老夫婦は、ワインとデザートの担当だ。昨日の朝エレベーターで一緒になり、「クリスマス・ディナーの予約を忘れちゃってねえ。どこのレストランももう予約で満杯」とため息をついていたので、何となく招待してしまった。解凍から始まって何日もかかるターキー・ディナーとまでは行かない。いつもの晩ゴハンに前菜を加えただけだが、それなりにサマにはなったかな。

 

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