がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

カルダモンヨーグルト風味のポークロースト

今年後半は新しい学校で教え始めたため、あっと言う間にもう師走。言葉通り走りまくって、気がついたらバンコクで呆けていた。やっと「夏休み」に入った、ということだ。オーストラリアはもちろん季節が反対なので、年末の休暇が一年で一番長い。

一週間前に帰った年末のバンコクはすでに乾季。わたしの一番好きな季節だ。涼しい風がテラスに落ちたブーゲンビリアの葉を舞い上げ、エアコンを使わない部屋のカーテンをふわりと持ち上げる。

サウナにならない台所なら、料理も快適だ。
今日買ってきた豚ロースのかたまりは、タコ糸できっちり形を整えたりせずにそのまま使うことにした。清浄豚肉と謳うだけあって、オーストラリアのものより臭みが少ない。
大きなステンレスボウルに、無糖ヨーグルトを一カップほど。そこに粒入りディジョンマスタードをぼとんと落とし、つぶしたニンニク、ローズマリの葉のみじん切り、塩コショウで味をととのえてから、カルダモンをがりがりと削って加える。豚肉にこのマリネを塗りたくって冷蔵庫で四時間ほど寝かせたら、後は180度のオーブンでじっくりと焼くだけだ。ヨーグルトにカルダモンを加えるだけで、何となくギリシャ風の仕上がりになる。
付け合せは、肉を焼いている途中からオーブンに入れてローストしたニンジン、ズッキーニ、アスパラガス、じゃがいも。

こんな風にジューシィに焼けた豚肉は、分厚くスライスして天板に残った肉汁をかけながら食べる。

 

3 COMMENTS

ディンブラ

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はじめまして。
おいしそーーー。
ヨーグルトとカルダモンって考えたこともなかったです。
付けあわせを、肉を焼いている途中から入れるってのも、
考えたことがなかった。いつもしなしなになるのは、
切り方が悪いのかと思っていた。

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がび

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はじめまして、ディンブラさん。ご訪問、ありがとうございます。
カルダモンはインドのカレーに入っていますけど、中近東料理やギリシャ料理にも使われているようです。わたしのは自己流ですが、油を使ったマリネよりさっぱりしているような気がします。
途中から入れるってのは、結局肉を焼くより早くできてしまう野菜を同時に終わらせたいからなんです。途中から入れるときは、そろそろ肉に焦げ目ができてくるくらいに。肉を下段に移して野菜をてっぺんの段に入れます。 日本のオーブンは比較的小さいから、どうかなあ。わたしのは、10kgの七面鳥が軽く入ってしまう西洋スタンダードの大きさです。

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ディンブラ

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なるほど。二段使うのはいい考えですね。肉を移せば焦げ目も付かないし。私の家も西洋仕様のオーブンなのですが、その大きさを使いこなせていません。使うたびに、エネルギーが無駄だなあと思います。
実はしばらく前から見てました。料理の話も、日常の話も好きです。更新、楽しみにしています。

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