中華食品店に行くと、ほぐした蟹肉が冷凍されて売られている。ブルースイマー(Blue Swimmer)と呼ばれるワタリガニに似たものは大変美味しいのだが、いかんせん爪が細くてとても食べにくく、身をとりだすだけでも大変だ。だから、ほとんど同じくらいの値段で売られている冷凍の殻なし蟹肉を見たときには狂喜乱舞。冷凍庫にいれておいて、必要なときにガチンと包丁の柄でたたいて壊し解凍するだけだ。
今日はこれを使って、ムール貝と蟹のスパゲッティを作ることにした。少々蟹の殻のエキスが欲しいので、ムール貝と一緒に一匹だけはブルースイマーも買った。
大きな中華なべでニンニクと唐辛子のザク切りをオリーブオイルで炒め、香りが出てきたらムール貝と蟹の殻つきを入れてさらに強火で炒めると、かわいそうなムール貝が開きだす。蟹の殻を取り出して、そこに解凍した自家製トマトソースをさっと混ぜ合わせる。蟹肉をたっぷり入れて、ソースの出来上がり。
ゆでたてのスパゲッティと軽く混ぜ、庭からむしってきたバジルを刻んでふりかけた。
トマトソースはメインではないので、実際は色がほんのりつくくらい。