がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

楽しませてもらった「荒唐無稽な」作文

日本語クラスの採点は日本語ばかりではない。相互理解の一環として、ある豪州高 校の日本の姉妹高との関係が10年の間に消えてしまったと想定し、何故そのような結果になってしまったのか、そしてどうしたらその関係を修復できるか、と いうことについて英語で作文を書かせた。どうということのない課題で、たぶんコミュニケーションに焦点をおいた文が多くなるかと思っていた。ところが蓋を 開けてみると、いや15歳の少年少女は視点が違う。というより、ひとりの生徒の作文に実は大笑いしてしまった。なぜ関係が遠のいてしまったのか、とう問い に対して、「テロが学校の近くで起こったので、当面通常の授業と総務が不可能だったのかもしれない」「SARSが蔓延して、学校が混乱しているのかもしれ ない」とか、「生徒が足りなくて学校が閉校に追い込まれたのかもしれない」「校長が変わって、以前の校長からの連絡が届いていず、誰もその姉妹高関係を知 らないのかもしれない」「地震のため、学校閉鎖になったのかもしれない」などなど。本人オオマジメに長い作文をきれいな文字で書いているので、とても冗談 とは思えない。ましてや、それを書いた生徒は、比較的できる部類にはいる10年生なのだ。しかし、よくもまあ想像力もたくましくこんなに話を大きくできる もんだ、と感心しながら呵呵大笑。

今夜は残り物の夕食。どれもほんのちょっとずつ残っていたものを使い、仔牛肉のミニステーキに、マッ シュルームのソテー。そして、軽く10分ほどゆでてからオーブンローストしたじゃがいも。このじゃがいもには、先週作っておいたローズマリーソルトをぱら ぱらとふりかけた。ローズマリーの葉の部分だけをちぎって乳鉢で細かく粉状にし、それに荒塩を混ぜたものである。風味がよく緑があざやかで、ちょっと見る とまるで抹茶のようだ。

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