季節のハーブが手に入ると、わたしはよくペスト(Pesto)を作る。代表的なものはペスト・ジェノヴェーゼと呼ばれるバジリコと松の実の入ったペースト状だが、今回はルッコラを使った。英語ではロケットと呼ばれるハーブだ。ゴマのような強い風味を持ち、わたしはよくそのままサラダにしたりパスタにからめたりする。
大量に購入したルッコラは、モルターとペストールのすり鉢を使っていたら時間がかかるので、ブレンダーにぎゅうぎゅうと詰め込む。そこにヴァージンオリーブオイルをたらーりたらーりとたらしながら、スイッチをオンにしたりオフにしたりして、ペースト状になるまで。そこに塩をパラパラ、にんにくを2片とクルミをひとつかみ放り込み、レモンジュースをぎゅうと絞ってまたブレンダーを回す。あとはブレンダーから出して、もうすこしオリーブオイルを足し、パルミジャーノチーズをがりがりと削って混ぜあわせてオシマイだ。
その晩食べるだけを残して、あとは煮沸消毒した瓶に入れ、上に2−3ミリほどの高さにオリーブオイルを入れる。こうやって層を作ってやると、冷蔵庫で数ヶ月はもつ。
さて、4月に作ったそれがまだ冷蔵庫に残っていたので、これを使ってスパゲッティーを。
大鍋に湯を沸かし、塩をひとつかみ。そこにスパゲッティーを入れ、最後のほうでブロッコリー二と呼ばれるブロッコリーを長くしたような野菜も一緒にゆでてしまう。あとはペストを混ぜあわせてから、ブロッコリーニを加え、クルミとフェタチーズをぱらぱらと散らす。
スパゲッティーを茹でるだけの時間でできてしまうスピード料理だが、クルミとルッコラのペストはちょっと変わっていて美味しい。コレさえ作っておけば、いつも冷蔵庫からちょっと出して使えて便利だ。