がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

冷蔵庫整理、最後の焼きうどん

昨日も書いたとおり、母は買い物が大好きだ。しかし膝が悪く、しかも心臓に持病があってすぐに息が切れるため、近くの店に週に1回が限度。通院や参詣の帰りに寄るぐらいだ。手押しのカートで外出なので、信じられないほど沢山のものをゆっくりと押しながら帰ってくる。

ところが大量に買ってきたものを、冷蔵庫に入れたまま忘れる。どこで聞いてきたのか、野菜類は全て「新聞紙でくるんで冷蔵庫に入れたほうが新鮮さが保てる」とかで、何が入っているのかわからなくなるらしい。結果、その「新鮮さには程遠い野菜が入っていると思われる新聞紙の包み」が野菜室にぎっちりと詰まっている。

ここにわたしが一時帰国をして、冷蔵庫を開け、大きくため息をつくわけだ。何か買いに行く前に、この野菜の山を何とかしなければ。冷凍庫にある様々な肉のパックも使わなければ。
…冷蔵庫整理に特化して「ないものだけ」を買ってきていたら、はや1週間。冷蔵庫がすっかすか。それは嬉しいのだが、今日は昼下がりの感動映画(=休暇中にしかできない愉しみ)を母と涙ながらに鑑賞していたら、買い物時間を逃してしまった。そして冷蔵庫には…ほとんど何もない。

タイトルから前書きだけがものすごく長くなってしまったが、そんなわけで、今晩は野菜が玉ねぎと人参のカケラしかない。肉もない。ウィンナーと卵と「半分だけの油揚げ」に鍋に入れた残りのうどんが、かろうじて見つかった。

よし、これで焼きうどんだ。

yakiudon
なんのことはない、全部炒めて醤油で味付けしただけだが、油揚げだけは熱湯で湯通ししてある。変わったところと言ったら最後にカツオ節をたっぷり入れたことか。母のために薄味にしてあるので、これでかなり味に深みがでる。海苔を刻んで、はい、できた。

残り物で作った焼きうどんでも、母が「美味しい、美味しい」と食べてくれるので嬉しい。普段オーストラリアでは乾麺ばかりで生うどんを食べたことがないので、いや、本当に美味しかったけれどね。

 

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