庭のミントとイタリアンパセリがジャングルの様相を呈している。7週間もいなかったのだから無理もない。大量のパセリとミントを消費するとなると…タブーリだ。
日本ではパセリというとあの「硬くて縮れている料理の飾り」のようなものだが、オーストラリアではどちらかというとイタリアンパセリをさすことが多い。イタリアンパセリは平たくて香菜のような扇形だ。こちらは柔らかくて、香りもよく、刻んでハーブとして使うこともある。日本の縮れたパセリが添え物でしかないのに比べると、はるかに用途の多いハーブだ。栽培も簡単なので、庭でつくるのに適している。
レバノン料理でよく供されるサラダに、タブーリ(Tabouli)がある。初めてバンコクのレバノン料理店で食べたものは縮れたパセリを使っていたので少々硬かったが、それでもそのさっぱりとした口当たりのよさとビタミンCの多さに腹いっぱい食べてしまったのを覚えている。
まず、ブルグールと呼ばれる砕いた小麦を洗い、熱湯を注いだら蓋をして20分。その間にひたすらパセリとミントを刻み、玉ねぎのみじん切りを加え、レモンジュースを1個分じゅうと絞り、塩コショウし、食べる直前に刻んだトマト、水を切ったブルグール、オリーブオイルを加えるだけだ。イタリアンパセリとミントで作ったタブーリは新鮮で柔らかくていくらでも食べられる。
今晩はこれに重い鉄のフライパンで焼いた仔羊のヒレ肉ステーキを添えた。クーミン、スモークパプリカ、塩コショウで味付けしたステーキは、鉄のフライパンで焼くに限る。外は焦げ目がつくほどしっかり焼けていて、中は「火の通っている」バラ色。普通のフライパンで焼くとこうは行かない。
今日は学校のハウス対抗水泳大会だった。いつもより早い時間の出勤、7時にはスタジアムに着いて点呼。つまり、寝不足。美味しさのあまりという言い訳のもとに、ワインを飲み過ぎてはいけないということだ。早めに寝なくちゃね。