がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

ストレス退治はシェリーと生ハムで

ソンクラン休みでのんびりしてしまったおかげで、月曜日にスタッフが戻ってきたとたん大忙しである。
会社のウェブも更新しなければならないし、ミーティングもある。目を通してサインしなければならない書類もデスクに山積みだ。その隣には、来週から始まる学校に持っていく予定の(つまりそれまでに採点を終わらせなくてはならない)答案が何百枚も乗っている。
全部手をつけはしたが、何一つ出来上がっていない。

昨日はそれでも常連となっているイタリアンレストランに行って、たらふく飲んで食べてしまったが、今日はバンコク滞在最後の晩だ。どうしても明日までにそれぞれカタチだけはつけておかないと、秘書に怒られる。(知る人ぞ知る、わたしの秘書はコワイのだ)
ところが五時を過ぎたら、やる気がどんどん失せてくる。何とか景気をつけるほかはない…などと理由をつけて、即席のつまみをつくりフィーノ・シェリーをなみなみとついでまたデスクに戻った。
つまみと言っても、ただヴィンテージのチェダーチーズを切り、パースから持って帰った生ハムのカタマリをスライスして、ミントをはらはらと散らし、コショウをがりがりと挽いただけである。

パースではイタリア食品店ですぐスライスしてもらえるが、それをそのままバンコクにもってくるわけにはいかない。だから、わたしが買うのは「生ハムの最後の切れっぱしパック」。バンコクには、何年か前に帰国した友達から譲り受けた電動スライサーがあり、これを使えば、包丁ではとてもできないような薄いスライスをしゃりしゃりと作ることができるからだ。
さて、シェリーが一本空く前にどのくらい仕事が進むだろうか。

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