がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

昼下がりのワインに

パースで大学院に通うみずさんが、お茶に寄ってくれた。

電話があってから、すぐにアフタヌーンティー用のケーキを買いに出かけたのだが、普段は日曜も開いている美味しい店が休みだ。それならどうせ休みなんだからと勝手に理屈をくっつけて、急遽昼下がりのワインとスナックに。あり合わせのものばかりだが、白ワインにはよく合う。
わたしのアパートはセキュリティゲートがあり、客はそこからアパート番号にインターフォンをかけて鍵を解除してもらわなければゲートは開かない。
ところが彼女はいきなりわたしのアパートのドアを叩いた。あれ?と思ったら、どうもアパート番号を忘れてしまったようで、ゲートを登って無断侵入してきたのだと言う。歩行者のいないのを見計らい、サンダルをそっとゲートの下から内側に押し込み、裸足でえいっとよじ登る身軽で小柄な日本人女性ひとり。

話を聞いて、盛大に笑ってしまった。すんません。

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