がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

金曜日のおつまみ:イチジクとブルーチーズの生ハム巻き

水曜日に買ったイチジクがまだあることを思い出した。
まだブルーチーズも冷蔵庫にあることを思い出した。

ないのは生ハムだけだ。通り道のスーパーで「取りあえずの生ハム」を買ったら、何と小さいこと。3−5cmぐらい長さしかない。生ハムのコマ切れだ。イタリアン食品店でスライスしてもらう生ハムは、ゆうに15cmはある。これじゃ巻けないよ…。

それでもイチジクに十文字の切れ目を入れて、そこにブルーチーズを押し込み、その「取りあえずの生ハム」を貼り付けてみた。なんと見た目の悪いことよ。まるでパッチワークだ。

これを200度のオーブンで10分。出てきたら…おお、至福の味。見た目の悪さなんか関係ないのさ。この味にはかなわないのだから。ひとくちほおばったら、もう「パッチワーク」なんか目に入らない。どれだけトロリとブルーチーズがはみ出し、どれだけそれがねっとりとイチジクにからみつき、どれだけ生ハムと相性がいいか想像してみてほしい。

ワインはコチラ、ニュージーランド・マルボロー産のGIESEN、ソーヴィニヨン・ブラン。すっきりとしていて、後味のいい白ワインだ。後ろになぜかすーちゃんのアタマが見えているが、気にしない、気にしない。

今晩はこれをちびちびとやりながら、Netflixでも観るつもり。こうやって独りで飲む酒も悪くない。

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