がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

大河ドラマにドップリと漬かる日々

「篤姫」50エピソードを全て一気にVeohからダウンロードし、毎日ひとつずつというペースで見始めた。先月ふと思いつき、必要なコードを揃えて52インチのテレビに接続してから、いやーもうヤミツキだ。すでに終わっちゃった大河ドラマと笑うなかれ、このクソ暑い真夏のパースで、画質のいい時代劇(それもわたしの大好きな幕末)を見たいときに見られること自体、もう嬉しくて嬉しくて。

毎年一回は日本に里帰りするとはいえ、二十代の俳優はほとんど知らない。だから、彼らが普段はツンツン髪で「わたしにわからない21世紀スラング」を使いながら話すことも知らないし、交友関係で女性誌を賑わせていることも知らない。チョンマゲ姿しか見たことがなかった瑛太という俳優が、「ヴォイス」というドラマ(これもダウンロードしてみた)で、フツウの髪型をしているのを見て、ほうと驚いたくらいだ。

徳川家定を演じている俳優(堺雅人)があまりにも「骨格的」に見て、徳川時代の公家体型なのにも感心してしまった。首が細く顔幅が狭く、しかも痩せ型でなで肩だ。とても品のいい顔立ちでもある。もう、なんだか江戸時代からタイムスリップしてきたみたいだ。こういう人は、現代ドラマではどんな役を演じているんだろう。

そして、井伊直弼役の中村梅雀と島津斉彬役の高橋英樹の所作の美しさ。座るとき、平伏するとき、立ち上がる時。昔、インタビューで高橋英樹が「現代劇で刑事役をやった時、走り方がサムライになってしまって困った」と言っていたことを思い出した。何回やっても、腰を落として背筋をまっすぐ保ったまま「たたた」と走ってしまうそうな。さもありなん、と言うべきか。

そんなわけで、毎回かなり新鮮な思いで見ている。
「大河ドラマがかなりホームドラマ路線になっちゃっている」とか「言葉遣いが江戸時代と昭和・平成がゴチャ混ぜで変だ」とか「江戸時代では絶対あり得ない作法」とか、色々と突っ込みどころは多々あれど、まあ豪華絢爛で楽しいことには変わりない。

「篤姫」各エピソードの率直な感想と堺雅人ヒトスジの楽しいサイトも見つけた。
http://www1.cnc.jp/nico925-foolonthe/sakai/atsuhimetop.html
表紙からは、NICOさん自作の幕末小説も紹介している。
http://www1.cnc.jp/nico925-foolonthe/

ここのところネットから遠ざかった生活をしていたが、楽しみも増えたことだし、これで書き散らしのブログも再開(ということになるかもしれない)。

1 COMMENT

MAO

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篤姫、ぼくも昨年ははまりました。
今年から始まった「天地人」もなかなかよいですよ。

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