がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

わたしは「フリーター教師」か

学校が始まってからというもの、連日35度以上の蒸し暑い日々となり、今日は39.5℃を記録したらしい。保健室を訪れる子供も増えてきたし、わたしも今朝は立ちくらみがして座ったまま1時間目の授業を続けた。

こうなると、もう料理どころの話ではなく食欲がない。エアコンのない教室で1日中授業していると、帰宅したらもうぐったりしてそれどころの話ではないのだ。冷やした寝室で平たくなるだけが、今のところわたしの療養である。

そんな中「泣きっ面に蜂」とばかりに、昨日「わたしが学校に存在していない」ことが発覚した。教育省のデータにわたしがこの学校で働いていると記されていないため、2週間の間わたしはただ働きをしていたことになる。

どうしてこんなことが起こったかというと、わたしの先任の教師が今年、定年前の有給病欠をとっているからなのだ。つまり、去年彼は「有給休暇」をとっていたため、わたしは年の半ばから半年契約ができた。

だが、今年は「病欠」である。毎月医師の診断書がいるわけだし、前もっていつまで「病気である」とはいえないことから、わたしはただの「フリーター教師」となる。もちろん日給制である。そして、学期末休暇の支払いは一切ない。病気をすればその日の支払いもない。
彼の病気は鬱病という病名なだけにたぶん今年いっぱい病欠扱いとなる「らしい」が、わたしも今年いっぱい日給教師である。

先々週木曜日から働いた分はすぐに支払われるが、病欠している彼が書類上では働いていたことになり、わたしはどこにも存在しない「ただ働き」だったと言ったのは、そういう意味である。

こちら豪州では、教師が1日休んだだけのときに来る「非常勤教師」は、別名「ベビーシッター」とも呼ばれる。
何をするかはあらかじめ準備されているから、家から教材を用意してくることもない。ただその学校に行って、教室でビデオを見せたり練習問題をさせたりするだけで、言わば教室のお目付け役だ。「教える」ということすら、しない場合が多い。
そんな「フリーター教師」的な扱いをこれから1年間受けることになるが、ひとつ違うのはわたしの授業はわたしが準備しなければならないということだ。つまり仕事は普通の教師なみ、しかし待遇はフリーター教師というはなはだ理不尽な条件をのまざるをえない。

というわけで、わたしはクサっている。非常にクサっている。

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