がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

左利きのマウスの位置は

わたしの通う高校の外国語セクションオフィスには、3台の古めかしいコンピュー タがある。ウィンドウズ98だし、スイッチをオンにしてトイレにいってお茶をいれて戻ってきても、まだデスクトップ画面で砂時計がチカチカしているくらい だ。そんなマシンではあるが、まあ日本語も使えるようになっているし、ネットワークにも繋がっているし、ちょっとしたワークシートを即席で作るときにはと ても重宝する。

今日も今日とて、ランチのときにサンドイッチをくわえながら、次の時間のかたかな練習シートを作っていたのだが、隣にはわ たしの同僚日本語教師がこれまた彼女の授業の準備をしていた。このマシンはほんとにノロイねえ、なんぞと言いながらふたりしてキィをたたいていたのだが、 突然彼女が叫んだ。「もう、見て見てっっ。マウスまで動かなくなっちゃったわっ。やんなるわ、このマシンっ。」
しかし、彼女がシッカと握ってやみくもにごしごしと動かしているマウスは「わたしのマウス」だったのだ。。。 わたしは左利きである。従って、マウスはわたしの左側にあり、わたしの左に座っている彼女のマウスからは10センチほどの距離しかない。
「ねえ、そのマウスわたしのなんだけどー」と言うと、はっと下を見て自分の握っているものに気づいた彼女は、わたしと顔を見合わせて大笑いとなった。
まったく、もう。

今日は、なんだか疲れてしまってあまり料理したくもない。
そんなわけで、中華バーベキューの店でポークローストを一人分買ってきた。これにチリオイルをたっぷりかけて香菜をのせる。皮はカリカリ、肉はしっとりと柔らかい。

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