がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

のどかに運転

ここ2年ほど車を自分で運転しているので、ハンドルをシッカと握り締めていた最初のころに比べるとずいぶん慣れてきたと思う。ラジオを流しながらへたくそ な歌を思いっきり歌っても、誰にも文句を言われないし、バンコクや東京のように渋滞するほど車も多くない。わたしよりもっとヘタクソなドライバーが、ゴマ ンといることもわかってきた。
そうなのだ。パースのドライバーたちは、都会で運転できるような腕前を持つひとが実に少ない。高速道路の合流でモタ モタしている車が多いので、すいている道路でいきなり渋滞ノロノロになる。制限速度80kmだろうが100kmだろうが、90kmで追い越し車線をずう うっと占領しているおんぼろトラックも多い。
わたしがオーストラリア以外で車を運転していた国は、10年以上前のスイスとドイツだけだ。三車線あ る高速道路では、追い越したら必ず最初の車線に戻らなければならない。追い越しがめんどくさいからと言って、マンナカの車線でずっと走っていると、覆面パ トカーに止められることもある。オーストラリアのように、追い越し車線にいる車をほかの車線から追い越したら、罰金である。たとえ、その車が80kmで 走っていても、だ。
ドイツなんぞ制限速度がないので、別の意味でもっとオソロシイ。追い越し車線に車がないのを確認してからノロノロ車を追い越 し、後ろを見るといきなりポルシェがオシリにくっついてバッシングしている、なんてことがよくある。わたしはそのとき、実に時速160kmでぶっとばして いたのだが。

のどかなパースで運転に慣れていても、他の国でレンタカーを借りてみようと思わないほうがいいかもしれない。
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ラ ンチのサンドイッチ用ハムを切らしていたので、近くのイタリア食品店に寄ったら、冷凍した自家製ラザーニャがあった。オーブンで焼くだけになっているの で、今晩の夕食はサラダを添えて簡単に。メーカーの冷凍ラザーニャよりはるかに美味しく、良質のチーズもたっぷりのっている。ラザーニャはレシピはあるが ほとんど自分では作らない。こういうものは日本の炊き込みご飯と同じで、一度に大量に作らないと美味しく出来ないからだ。

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