がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

大混乱の避難訓練

4時間目は避難訓練の「はず」だった。「ぶううぃぃぃぃ~~~~ん」と盛大なアラームが鳴ったので、「ささ、貴重品だけ持って、かばんはそのまま教室に置 いてセンセイについて来てくださあい」と運動場に移動したまではよかったが、いきなりざんぶと大雨が降ってきたから大変。避難訓練中止となったまではい い。が、なにせ総勢1300人が校舎の外にでているものだから、右往左往の大混乱になってしまった。わたしのクラスに全ての生徒がそろって戻ったときに は、すでに解除されてから20分もたっている。にわか雨が降ったくらいでこの騒ぎでは、本当に避難するようなことが起こったらどうなるんだろう。
だ いたい「一緒に何かをする」ことに関して、こちらの子供たちは実に疎い。個人主義の成果なのか弊害なのか。日本だったら「みぎえぇぇナラエっ」でかなりす ばやく集団行動が出来るような気がするが、こちらではいつまでたってもなかなか揃わない。日本語の授業では、普段使う言葉に慣れるため、授業の始まりと終 わりに「はい、たってください」「みなさん、こんにちはー」「せんせい、こんにちはー」「はい、すわってください」をお辞儀と共に毎回繰り返しているのだ が、皆可笑しくなるほどばらばらである。まあ、それでも一応口の中でむにゃむにゃ唱えながらお辞儀らしきものをしているので、わたしはあまり気にしない。 握手だって、こちらが飛び上がるほどシッカと握り締めるひともいれば、ふにゃりと手をあずけるだけのひともいるのだ。

集団行動の出来な い、というより他の猫も犬も大嫌いなオヒメサマは、うちにも一匹いる。雨が降るくらいだから昼間でも17度ほどの気温である。したがって、夜に少々冷え込 んだら、またヒーターの出番が回ってきた。もちろん、ゆきちゃんは毛がチリチリと音を立てそうなくらい近くに陣取って、大の字である。しかし、どうしてい つもバンザイしながら寝るのかなあ。

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