よいお年をお迎えください

昨日のエントリを書いた時点では、「犠牲者10万人に達する見込み」ということだったが、今日ニュースサイトをチェックしたらすでに12万人を突破している。

なんともやりきれないニュースに包まれたバンコクでは、今晩年越しのカウントダウン花火を中止するところが多い。そして、年越しのため、自宅のマンションから豪華なホテルに移った知り合いのドイツ人夫妻は、本当ならドリンク片手にプールサイドにいるはずだった。彼らは今、バンコクの病院に移された同胞負傷者たちを見舞い、雑用を引き受けるというボランティアをしている。

わたしもスイス大使館には「何かできることがあれば、お手伝いいたします」との伝言を残しておいたのだが、午後になって電話がきた。
「明日一日、国内線空港でプーケットからの外国人たちを迎える手伝いと通訳をお願いできますか。かなりの混乱が予想されるので、適切な処置をスムースに行うために世話係のスタッフが必要なのです」
そんなわけで、「がび家恒例新年ブランチ」は中止、元旦は一日中ドンムアン空港で過ごすことになった。

日本ではすでにトップニュースではない「スマトラ沖大地震」も、「その後」はまだ続いている。

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スマトラ沖大地震・その後

スマトラ沖大地震で発生した津波の犠牲者数は分刻みで上がり続け、もうすぐ10万人に届こうとしている。

Neue Zuercher Zeitung(ノイエ・ツゥルヒャー・ツァイトング、スイス)オンラインのサイトでは、スイス人の死者11人となっている。しかし、津波発生時近辺にいたと見られるスイス人は家族などの問い合わせによると1700人、そしてそのうち1200人が今も消息不明だ。

フランクフルター・アルゲマイネ紙オンラインによると、「26人のドイツ人死者が確認されたが、行方不明ドイツ人は依然として1000人近く」とドイツ政府が声明を出した。
ヨーロッパの冬は、朝は9時ごろまで薄暗く夕方は5時にしてすでにまた暗くなる。オフィスで働くひとびとは、ほとんど日の光を目の当たりにすることもなく一日を送ることが多いのだ。そうした憂鬱な日々の間にクリスマス休暇が始まり、子供たちをつれた家族や若い恋人たち、そして夫婦たちが何千人も暑い国タイを目指す。母国ではほとんど見られない太陽の光を、真冬に浴びることができるなんて天国だ。パック旅行も、南ヨーロッパでの休暇に比べたらはるかに安価だということも、その理由だろう。
海岸でくつろぐ笑顔のひとびとが、突然の自然の暴力になすすべもなく命を失った。
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ドイツ語サイトを読み続けていて、ふとあることに気づいた。
ドイツ語で津波ニュースを配信しているサイトにはほとんど、「寄付」を受け付けている団体のリストが設けられている。ほんのいくつかの例を挙げれば、シュピーゲル紙オンラインやフランクフルター・アルゲマイネ紙のFAZ.NETクリエー・アットなど。
ただニュースを読み「ああかわいそうだねえ、なんてことだろう」と眉をしかめ、各国の救援活動を読むだけではなく、自分にできる範囲の手助けをする。その場にいないから、知り合いが行方不明になっていないから、という理由を超えた、個人としての「何かをしたい」という意志がそこには見られる。そしてそうした行為を促進させるための情報を、オンラインでまとめて公開しているのが、ドイツ語ニュースサイトだった。
ちなみに、日本で寄付情報を大地震特集記事のページに載せているのは、大手新聞の中では産経ウェブだけである。
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香港からのドイツ人家族の話は一昨日にも書いたが、行方不明とされた9人のうち4人は生存が確認された。しかし、子供3人を含む5人はいまだに見つかっていない。
顔を知っているバンコクのスイス人、ドイツ人の中でも、プーケットにクリスマス休暇に行ったきりその後の消息がつかめないひとたちが、5人。
無事を祈りたい。連絡がつかないだけであってほしい。
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タイ国籍を持つアメリカ人Eric Dohlonは、プーケット・タウンで保険代理店を細々と営んでいる。海岸からかなり離れたタウンには、もちろん津波の被害は見られない。しかし、パットン・ビーチ(プーケット最大の、というより最も俗化された海岸)に住む顧客たちの安全を確かめに行こうと決心した。道路は遮断されているので、車は使えない。そこで、埃をかぶっていたマウンテン・バイクを取り出し、ビーチまで走った。
これは、彼が昨晩わたしの会社に送ってきたメイルの添付写真だ。(クリックで、残りの16枚のサムネイルへ)パットンビーチの一昨日28日の様子が、はっきりと残されている。

 

ローズマリー風味のローストポーク

昨日はやっと起きただけだったが、今晩は食欲も出てきてなんとなく肉食をしたい気分だ。そこで、運転手に細かいメモを渡して外国人向けスーパーで買い物をしてきてもらい、久しぶりに(というよりバンコクでは今回初めて)夕食を作った。

なんのことはない、いつも作っている極々シンプルなローストポークだ。ローズマリーとニンニクをたっぷり刻んで、粒マスタード、オリーブオイル、塩、コショウに合わせる。隠し味として、今回は醤油を加えた。フライパンにオリーブオイルを少々熱して、全体に焦げ目をつけたら、あとは180度のオーブンで1時間。その間に、野菜をちょいちょいと切ってオリーブオイルと塩コショウをまぶし、30分ぐらいたってからオーブンへ。
醤油を加えると焦げやすいので、途中からはアルミホイルで保護してやった。
澄んだ汁が出るようになったらできあがりなので、すぐにオーブンから出してホイルでしっかりくるむ。こうすると、ナイフを入れたときに肉汁がじゃんじゃん失われるのを防いで、ジューシィなローストに。
カリカリになったローズマリーと醤油の香りが鼻をくすぐるが、あと2日分ほど抗生物質が残っているのでワインはまだ飲めない。