がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

エカマイのPRIM(プリム)

無性にタイ料理が食べたくなり、晩ゴハンにしようと思っていた豚肉を急遽冷蔵庫に放り込んで計画変更。

エカマイのPRIMと言ったら、あの界隈のタイ人は「ああ、アソコね」というに違いない。それほど有名、というよりそれほど古くからある。30年だか40年だか、話をするひとによってマチマチの情報だが、とにかく古い。

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高床づくりの古いタイ民家を改造していて、中にはいるとオーナーの趣味なのか、沢山の掛け時計がインテリアに落ち着いた雰囲気を与えている。

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そんなに腹ペコというわけではなかったので、注文した料理は3品。
定番の「カシューナッツと鶏肉の炒めもの」は、他の店と違い、シャリシャリとした歯ざわりのいいクワイの実もはいっている。

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お次は、ムーマナオという甘酸っぱいソースのかかった豚肉のステーキサラダ。ハーブがたくさんついていて、ライムの香りと味でさっぱり。今回一番美味しいと思った料理。ただし、これでもかと言うくらいニンニクのみじん切りが沢山かかっているので、それをかなり取り除いてから食べたほうがいい。これ全部食べたら、明日は確実に匂うからね。

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もうひとつは、ここで必ず注文する焼きナスのサラダ。
ナスは焼くととても香ばしいのは、和風焼きナスでも同じだが、タイ風焼きナスサラダは、そこに挽き肉、ゆでたまご、海老、ハーブがふんだんに合わせてあって、あまり辛くないので、安心してご飯と一緒にゆっくりと楽しむ。

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着いた時間は6時半ごろだったと思うが、それから8時に出るまでひとりも他の客が来ない貸切状態。年の暮れで、ほとんどのひとがすでに地方に里帰りをしているからか、なぜかいつもは混んでいるエカマイ通りもスイスイだったから、バンコクの人口はたぶん半分に減少しているに違いない。

これから1月の3日あたりまで観光地以外はがら〜んとしたバンコクで、「メイドが里帰りしてしまって食事が作れない中の上から上の家族たち」がレストランに繰り出す。残りの「中の上から上の家族たち」は、すでに外国へ休暇に出てしまっているだろうけどね。

 

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