オーストラリアに戻ってから更新が止まっている…のは、単に忙しいからで晩ゴハンを作っていないからではない。
母の介護で長期帰国していたため、全く違う忙しさに現在もとまどっている。外国語科でも色々とあって、わたしのせいではないことで(というより、わたしがいない間に起こったことで)余計な仕事が加えられ、「えーなんで?」という間もなくアワ食って走り回っている今日このごろである。
それでも、友達と出かけたりランチに招待したりと、プライベートのほうももう少し大切にしなければという気になり始めた。
わたしも含めてかなりな数の忙しいひとが忘れていることだけれど、仕事上ではわたしの代わりはいくらでもいるが、家族と友達とわたし自身のかけがえのない時間に代わりはないのだから。
今日はランチには友達を招待してバーベキューをしたが、晩ゴハンは簡単に。
ケールはビタミン含有量が多く歯ごたえもいいので、わたしの大好きな野菜のひとつだ。今までにもペーストにしたり、スープにしたりと色々な晩ゴハンに登場してきた。今晩は、先週スープに使った残りがまだあったので、それでシンプルなパスタにした。
まずたっぷりの湯を沸かして塩をひとつまみ。パッパルデッレを茹でる。
パッパルデッレというのは、日本でいう「きしめん」のような幅広パスタのことだ。今回はほうれん草を混ぜたものと普通のもののミックスを使った。
フライパンにオリーブオイルをたらしてみじん切りの玉ねぎを炒め、しんなりしたら同じくみじん切りのニンニクを加えてさらに炒める。そこにパサータと呼ばれるトマトソースをどぼんと落とし、オレガノと塩を加えて混ぜ合わせる。パサータはトマトをピュレー状にしただけのもので、もちろん缶トマトでもできるが、めんどくさいときには瓶に入った市販品を使う。
トマトを煮ている間に半分ぐらいの量になったら、今度は適当に切ったケールを加えてざっと混ぜて煮立たせるだけ。
塩コショウで味を整えたら、茹であがったパッパルデッレをフライパンに入れて混ぜあわせ、リコッタを手でちぎって入れ、イタリアンパセリを散らし、パルミジャーノをガリガリと削って出来上がり。
シンプルだが、これにきりりと冷やしたシャルドネを合わせて日曜日の最後のひとときを楽しむ。