いやー、「郷にいれば郷に従え」と言うのだろうか、このごろとんと「西洋料理」をつくっていない。材料も不足しているし、母にコッテリ料理はどうも重すぎるだろうし、買い物に行けば和食をつくるのに最適な材料がゴロゴロ。
というわけで、セールで1個29円などという新鮮な茄子を大量買い。ワゴンに大盛りにされた茄子を自分で選んで好きなだけビニール袋に入れるわけだが、アチコチであがる「痛ッ!」の声。茄子のヘタのところにトゲがあるのだ。新鮮だからなのか。薔薇じゃあるまいし、茄子のヘタにトゲがあるなんて、東京生まれのわたしは今まで知らなかった。
今日はそれを使って、冷蔵庫に残っていたしめじとピーマンと一緒に味噌炒めにした。油で炒めて、白味噌、だし、みりん、酒で簡単に味付けしただけだ。オーストラリアにもあるのだが、何しろデカイ。直径10cmもある巨大な茄子はかなり大味でもある。やっぱり日本の旬の茄子は美味しい。久しぶりに食べるこういうものには、感激してしまう。
常備菜の他に、茄子と一緒に買ったオクラで酒のつまみになるものをひとつ。
オクラもオーストラリアでよく食べるが、トマトソースで肉などと一緒に煮込んでしまうほうが多い。ヌルヌルネバネバを残したままさっと茹でるなんて、考えてもみないだろう。
その茹でたオクラに鰹節とすりごまを加え、醤油をさっとたらして和えた。
こんな簡単なつまみだが、母も「美味しいじゃないの、これ」とモリモリ。しかし、何しろ日本のオクラの1パックというものは7−8本しか入っていない。たちまちなくなってしまい、今度はもう1パック買っておこうと決めた。
いつもは車で買い物に行っているわたしには、両手に振り分け荷物での「買い出し」は、まあ、いい運動でもある。