がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

骨付きポークステーキ、ヒヨコ豆とシルバービーツ

毎度この季節になると、赤ペンの消費量がぐんと増える。
先週から始まった採点のせいで、すでに二本使い切ってしまった。成績のよい子には、もっとよくなるようにと励ますコメントを残しているし、バカタレにも一応「もっと勉強せーよ、そしたらよくなるかもよ」とコメントを書くからだ。果たして、読んでくれる子っているのかねえ、とため息が出ることもしばしば。

今日は気温が三十二度まで上がったので、なんだか疲れてしまって体がだるい。それでもまだ答案がどかーんとダイニングテーブルに鎮座しているため、仕方なく採点を再開した。でも、やっぱり何か食べなくちゃね。

20051124

週末に買っておいたポークコトレットを、冷蔵庫で朝から解凍しておいてよかった。これがなかったら、またインスタントラーメンかインスタントなんとやらになってしまう。
コトレットというのは、普通脂身を取り除いてある骨付きのアバラ肉ステーキのことだ。どっしりとでかいオーストラリアン・カットは、骨が肉と一緒に切られてしまっているが、、ヨーロピアン・カットと呼ばれるものは、アーチ型の骨がきれいに長く残されている。今日のは、このヨーロピアン・カットの豚肉だ。

のんびりと凝ったことをしている暇はないので、とりあえずマリネしてしまうことにして、オリーブオイル、庭からむしってきたローズマリ、唐辛子のみじん切りを合わせ、塩コショウしてから肉に塗っておく。その間に、シルバービーツという野菜を洗う。ちょいと固めで巨大なほうれん草のようなもので、チーズパイの具によく合うので買っておいたのに、今だに作っていない。これはざく切りにしておく。

五分ほどマリネをして、そのままテフロン加工のフライパンでじゅうじゅうと焼く。同じフライパンにオリーブオイルを足して、つぶしてざくざく切ったニンニクひときれを香りが出るまで炒めたら、シルバービーツを放り込んでしんなりするまで炒め、最後に缶詰のヒヨコ豆をひとつかみ。ざっとからめて塩コショウ。
さっぱりさせたいので、レモンを一切れ添えた。
調理時間十五分。

このシルバービーツはもちろんほうれん草でも代用できる。そのほうが柔らかい。わたしは、この歯ごたえのある肉厚のシルバービーツが大好きだが、普通はもっと煮込んだりパイなどのオーブン料理に使うことのほうが多い。このシルバービーツには、ヒヨコ豆が意外によく似合う。と思ったら、この両方ともかなりひんぱんにギリシャ料理に出てきているようだ。何だ、わたしの発見じゃなかったのね。

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