がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

モロッコ風温かいラム肉のサラダ

いつも行くショッピングセンターの肉屋は、とても新鮮で美味しそうな肉を切り売りしてくれる。オーストラリア人じゃあるまいし、毎回1−2kgのかたまりを買うわけではないので、少々肉が食べたいときに「そこのヒレんとこの肉を2cmくらい切ってください」と言えるのは、とても重宝なのだ。

わたしの住んだ国々の中で、スーパーマーケットで肉を切って売ってくれないのはオーストラリアだけだ。肉売場は大きいのだが、グラム単位で買えるのは鶏肉、魚、ハム・チーズ、そして惣菜類が主で、牛肉、豚肉、ラム肉は全てパック売りである。
スーパーの肉を買わないわけではない。以前は苦手だった土曜日の閉店まぎわのタタキ売りでも、群がるデカイ人々の間からそっと入り込み、いつの間にかサインペンをもった店員の横に並んで、半値が書かれたとたんパックをさらうテクニックさえ身に着けたくらいだ。えへん。

しかしその隣の肉専門店の前を通ると、少々高価だが見るからに美味しそうな肉が整然と並んでおり、夕食にあまり時間をかけたくないとき(って、時間をかける晩のほうが少ないが)、ささっと焼けるものを切ってもらうのもわたしの楽しみのひとつである。
今日は、ラム肉のももが燦然とかがやいていたので、ちょっと厚めにして4切れほど包んでもらう。

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両手じゃないと持ち上がらない鉄製のフライパンで焼くと、ステーキは本当にきれいにできる。腿肉のミニステーキは、ミント、クーミン、チリパウダー、ニンニクパウダーをまぶし、塩コショウしてから、オリーブオイルでミディアムレアに。
今回は厚めと言っても2cmぐらいなので、さっと焼いてからホイルでくるんで2分くらい落ちつかせるだけ。

サラダはベビーサラダ菜ミックスに、きゅうり、チェリートマト、を合わせて、サンドライ・トマトと黒オリーブのスライスを加え、ドレッシングはオリーブオイルと白ワイン酢、塩コショウのみのシンプルなものにした。ステーキがスパイシーだし、サンドライ・トマトとオリーブで十分味がひきたつからだ。
まだ温かいラム肉のスライスをのせると、モロッコ風サラダのできあがり。

 

2 COMMENTS

MAO

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このサラダ、美味しそう!
今晩つくってみます。
ぼくも最近は料理担当で腕を上げているのです。
パースの冬ってかなり冷え込むのですか?
二十数年前に訪問した時は二月だったので、あの印象しかなくって冬のパースは想像出来ない。
ところで「ある日、パースで」の続編、ずっとお待ちしています(笑)。そろそろ再開していただけないですか。

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MAO

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このサラダ、美味しそう!
今晩、ぼくも試してみます。
パースの冬ってどうなんだろう?
二十数年前に訪問した時は二月だったから、パースの印象の当時のままなんです。
ところで「ある日、パースで」の続編。
ずっとお待ちしています(笑)。
そろそろ再開をご検討ください。

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