がびのテラス - 軽妙にして辛辣、独断にして優雅に

エカマイの (UN) FASHION Cafe

バンコク・エカマイは最近カフェがずいぶんと増えて、珈琲好きとしては大変楽しい散策エリアとなってきた。

エカマイのソイ10角には「Ekkamai Shopping Mall」という一角があるが、最近ではショッピングというより小さなカフェ、バー、レストランなどが立ち並び、連夜若者たちで賑わっている。数年前からそこには小さなヴィンテージものの革製品を売る店もあるが、その隣に今度はカフェができた。それが (UN) FASHION Cafe(アンファッション・カフェ)だ。

外から見るとまるで誰かの家のような椅子とクッションが散らばっていて、狭い店内はとても居心地がよさそうだ。スタッフは若く英語も達者だ。外の椅子にはアメリカ人の親子が座っていたし、ここには結構外国人も来るのだろう。

何となく古びた椅子やらテーブルやらが置かれ、狭い店内はカフェというよりアンチックショップのような雰囲気だ。隣のヴィンテージ革ショップのオーナーのカフェなので、内装が似ているのは当然なのかもしれない。

珈琲メニューはバンコクの標準的なスタイルで、カフェラテ、カプチーノなどが並ぶ。わたしは冷たいカプチーノを注文し、窓際の席が空いていたのでそこに陣取った。クッションが柔らかくやはり快適な小さな空間。ここならゆっくりと1時間ぐらい本を読んだりメールをしたりできそうだ。

窓際にはホームメイドのケーキが並んでいたので、アップルタルトをひとつ切ってもらった。

しばらく待っていると、温かいアップルタルトのひと切れが生クリームを添えられて出てきた。シナモンがたっぷりとかけられた素朴なヨーロッパ風タルトだ。生地はサクサクとしていて香ばしい。

1階は珈琲とケーキだけだが、狭い階段を上がる2階はダイニングエリアとなっていて軽食も楽しめるらしい。わたしはどちらかというと、知人の古びた家にいるような懐かしい空間の「 (UN) FASHION Cafe」で、今度は文庫本でも持ち込んでゆっくりと過ごしたいと思う。

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