パースの丘・キングスパーク:ワイルドフラワーの色に酔う

わたしの家からキングス・パークは結構近い。トンネルが混んでいると時間がかかるが普通は15分ぐらいか。先の記事にも書いたとおり、ギネスブックにも載る世界で一番大きい市内公園だ。約4平方キロメートル。

日曜日の午後はひとが多く、15分ほどグルグル回ってようやく駐車できたので植物園に入った。

色とりどりの花が満開だ。レスマーディのように野生のワイルドフラワーとは違い、こちらでは庭師が入って毎年美しく配置された花々を見ることができる。

芝生の上に椅子を並べてピクニックをしているひとたちも、そのまま芝生に寝そべっているひとたちも、その間を縫って駆け回る子供たちも、ようやくやってきた春の日差しと美しいワイルドフワラーを愉しんでいる。
見上げれば大きな木の上に色とりどりのロリキート(オーストラリア産の野生のオウム)たちが、騒がしい金切り声で鳴き叫んでいる。こういうときにはいい望遠レンズがほしいなあと思うが、側にはわたしの腕より長いのではないかというレンズを抱えて鳥たちを撮っているひともいる。いや、あんなに沢山のレンズを持って歩き回るのはモノグサなわたしには無理かもしれない。

9月の間は週末のたびに無料ガイドたちの様々な散歩ツアーも企画されているし、カフェもレストランも開いている。わたしが好きなのは、ここのギャラリー・ショップだ。様々な工芸品やワイルドフラワーの本などが並び、観光客で賑わう店だ。売上はこのキングス・パークの維持に貢献しているらしい。

いずれにしろ、このワイルドフラワーの季節は西オーストラリア州の州都パースがいきなり華やかになるとき、と言ってもいいと思う。

パースの丘・レスマーディ:パーススカイラインの眺めとワイルドフラワー

英語にはJaunt(ジョーント)という言葉がある。
行楽のための旅行、物見遊山などの意味で、出張なども含まれる広い意味のTravelとは違う。今日のほんの4−5時間ほどの旅はそんなJauntのひとつだ。

天気はよかったが雲が多い。それなら丘から景色を眺めようと、パースにある丘に行くことにした。パースはどちらかというと平坦な地域なので、「丘」と呼べる場所はふたつしかない。レスマーディ(Lesmurdie)という町の近くのパース・ヒルと、ギネスブックにも載る世界最大の市内公園キングス・パーク(Kings Park)だ。わたしの家からはどちらも30分ほどの距離。

レスマーディの丘は国立公園の中にあり、1−2時間のハイキングもできる場所だ。着いてみたらかなり沢山のひとたちがピクニックをしていて楽しそうだ。ランチを持ってもう少し早く来ていたらハイキングもできたな、と少々残念。
鳥のさえずりを聴きながら小さな小川の流れに添って丘の上まで来ると、パースのスカイラインが遥か彼方に見えた。今日は雲が覆っているので視界はあまりよくないが、それでも輪郭はよくわかる。

丘の麓には上からの滝が流れていて、若いひとたちが降りて遊んでいる。かなり急な石の斜面なので「危険」の看板も出ているが、それでもかなり沢山のひとたちが俗に言う「自己責任」のもとに垣根をかいくぐって降りていく。

そこまで行かなくても、ハイキング路のまわりにはすでに西オーストラリア名物のワイルドフラワーが満開だ。ここはすべて野生の花々だ。春しか咲かないので、この季節は暖かくなることもあって週末はハイキングやピクニックをする家族たちが多い。

帰り道の小川のほとりで小さな子どもたちを連れた家族とすれ違った。と同時にサングラスを落としてしまったら、3歳ぐらいの子が「あ、落としましたよ」とさっと拾ってくれた。「ありがとう」と言ったらニッコリと笑って「いや、どういたしまして」とハッキリと答えて大人っぽくうなずく。こういうのは家でのしつけなのだろうなあ、と妙に感心してしまった。

さて、朝ゴハンしか食べていなかったので1時半ごろになると少々お腹もすく。車で10分ほどのカラマンダー(先月内視鏡検査をしてもらった病院もここにある)のパブでランチにした。
これは、醤油と五香粉の効いた豚肉ローストとグリーンサラダ。揚げたビーフンがアクセントになっている。ドレッシングも少々アジア風、甘いチリソースが加えてあって美味しかった。例によって3人分ぐらいの量だったが。

もうひとつの注文はこのラム肉のハンバーガー。少々乾いていて飲み込むのにビールが必要なくらい。フライドポテトはこんなふうにきちんと揃って切られているので、たぶん冷凍なのだろう。

パブめしはこんなふうなものが多いので、パース市内にいるときはランチにアジアめしが多くなる。パブめしより安くてしかも美味しいので当然かもしれない。

腹ごしらえが終わったら、そのまま市内に戻ってもうひとつの丘、キングス・パークへ。

 

モロッコ風チキンミートボール、ローストベジタブルとクスクス

冷蔵庫の中を数日きちんと見ていないと、「しまった、もうすぐ賞味期限だ」というモノが必ず出てくる。つまり、両胸の鶏むね肉が2枚だ。マリネしてからオーブンでローストしようと買ったのだが、忙しくてすっかり忘れていた。

これでミンチを作ったらかなり低脂肪のものができる。
わたしはあまり挽肉を買わないのだが、それはフードプロセッサーを使えば簡単に目の前でできてしまうからだ。大体売っている挽肉なんてどんな肉を使っているのかわからない。目の前で自分で挽くのなんて、適当に切った肉と卵ひとつとちぎったパン4枚と牛乳はカップ半分ぐらい。これを全部フードプロセッサーに入れて、あとはハリッサパウダーとクーミンとコリアンダーとフェンネルをそれぞれパッパッパッと振りかけて塩コショウ。オリーブオイルをちょいとたらして、香りはもうモロッコだ。
フードプロセッサーはガンガンと回さず一息いれたら止め、また一息いれて止める。だいたい挽肉になったらオシマイだ。あとは丸めてオーブン200度で20分から30分ぐらい。

その間に玉ねぎ、ズッキーニ、パプリカ、ブロッコリーを適当に切ってオリーブオイルを加えてざっと混ぜ、塩コショウ。そして、こちらもオーブンへ。薄く切ってあるのでせいぜい15分ぐらいでローストできる。

その間にクスクスを作る。玉ねぎとニンニクのみじん切りをオリーブオイルで炒め、水を半カップ。煮立ったら同量(半カップ)のクスクスを放り込んですぐに蓋をして10分ぐらい蒸らす。

オーブンの中のミートボールと野菜もできているので、あとはミントの葉をまぜた固めのギリシャヨーグルト(もちろん無糖)を添えてできあがり。

いつもはこういうローストした野菜とクスクスにはラム肉のミートボールや小さなステーキを添えるのだが、今日の晩ゴハンはオリーブオイルも控えめ、しかも低脂肪の鶏むね肉を使ってサッパリと仕上がった。