懐かしいひとから電話がかかってきた。
ここ半年ほど連絡のなかった教師仲間だが、なんとパースではなく車で4時間ほど南下した町で、非常勤講師になっていた。今年イッパイの契約だから年末には戻るけどね、とのことである。もう子供たちを教えるのは疲れたよ、と言う彼は、来年また大学院に戻るらしい。
田舎での語学教師は大変だ。都市に比べると、外国語を学ぶということがまだまだ必修としてひとびとの心には浸透していない。ましてや、英語すらまんぞくに読み書きのできないアボリジナルの子供たちに、どうして見たこともない国の言葉を学ぶ意義を納得させられるだろうか。
昨年、子供たちのテストの添削をしていて、英語のミススペリングに辟易したことを思い出した。英語も日本語も訂正していたら、次の日になっても添削は終わらなかっただろう。それほど、ひどい。なるほど、クラスの中で必ず何人かは、英語の補習に通っている新移民の子女だ。
しかし、教師になるためには、英語を母国語とする豪州人言えども、外国人と同じく英語の試験に合格する必要があるという事実から、いかにまともな英語を書けるひとが少ないかとため息のひとつもつきたくなる。
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午後遅くにお茶をいれてパティオに出たら、小さな花が満開。友達が1月末にくれた苗木を植えておいたものだが、なんの手入れもしないのに、あれよあれよという間にカラフルな一角になってしまった。
しかしこの花、一体なんて名前なんだろう。