2日前に蚊に刺された。朝、バスルームで腕が赤くなっているのに気づいたが、ちょんちょんと痒み止めを塗っておいても、赤味と腫れがひかない。ところが、今朝になってまたもや2箇所。痒い、痒い。
リビングルームでは刺されないので、こりゃ寝室だ。
ほうっておいても、すぐに死んでしまうだろうと思ったが、ふとGoogleで探してみたら「蚊の寿命は3週間から2ヶ月」ということがわかった。わたしの寝室のような快適で静かな場所では、天寿をまっとうする恐れもでてきたわけだ。
結局、スプレーをまいてから、閉めきって様子を見ることにした。ただし、猫たちはぶうぶうと(いや、にゃーにゃーと、だな)ウルサイ。すーちゃんは「トイレの床って気持ちよくって好きなんでえす」だし、あいちゃんは「ベッドでお昼寝したいんでえす」なので、ドアをどんどんと叩きはじめた。たかが1匹の蚊のために、何という大騒ぎだ。
さて、そんなことをしていたらふと広島の友達のことを思い出した。
なんでも、小さい時に蚊の大群に襲われたとかで、蚊恐怖症になってしまったカワイソウな男性だ。最初は笑い飛ばしたが、実際にはとんでもない恐怖を感じているらしいことがわかった。
何しろ、蚊という言葉を聞いただけで鳥肌が立つ。「あ、蚊だ」などと言ったら、レストランだろうが外だろうが立ち上がって大パニックになる。「蚊」という漢字を見ただけでも、まるで書いたわたしが「チェーンソウを持ったジェイソン」でもあるかのような表情をする。
わたしだって蚊は好きじゃないが、それほどの恐怖は感じない。
耳元で「ぶうん」という蚊の羽音がする。
しまった。殺虫スプレーをまいて閉じておいた寝室から、すでにリビングルームに避難していたらしい。
やれやれ、何という無駄骨。