電脳メモ: 2004年3月アーカイブ
ソニーから発売される電子ブックリーダの記事を読んだ。これからはこうした端末での読書が主流になっていくのだろうか。
長年外国に住んでいて日本語の読み物に飢えていたから、、青空文庫ができたときには狂喜乱舞した。著作権の切れた日本文学には森鴎外、夏目漱石から、芥川龍之介、太宰治など、近代から現代までの良質な本の数々がどんどんと電子化されていたから、片っ端から読んだ。
ところがある時点から、どうもコンピュータで「読書する」という行為が苦痛になってきたのだ。
今でも時々読んではいるが、初めて電子ブックに接したころよりはぐんと減った。そして相変わらず日本に里帰りするたびに、大量の本を買い求め船便で送っている。中には、電子ブックで読んだばかりの作家の文庫まで潜んでいることもある。
随筆、小説、またはその他のジャンルにかかわらず、あるひとにとって「良い本」というものは、その中に「書かれたもの」だけを指すのではない。装丁と呼ばれる芸術、紙の種類、そしてフォントに至るまで、全てが「書かれたもの」に付随して、「読む」という楽しみを高めてくれるのだ。
手にとって何度も読み返した読者には、たとえ文庫本であろうとも手触りからかすかな紙の匂いまでが、「書かれたもの」と一体となって記憶に残ることが多い。
だから、たとえ電子ブック端末機がどんなに「白黒印刷された紙と同様の表現力を持つ」と言われても、どんなに便利で場所をとらないにしても、とてもじゃないが本と太刀打ちできるものではないなあ、と思ってしまうのだ。
実はもうひとつドメイン名を持っているのだが、ペーパードライバーならぬ「ペーパードメイン」で全く使っていない。
e-nihongo.net を本格的に使い始めたので、全てそちらに移行してしまったのだ。もっともドメインを持っていても、サーバーに繋がっていなかったら登録してあるだけの「名前」なのでなんにもならない。
ところが、今日その使っていないドメイン名を登録している代理業者からメイルが来た。100年間更新の必要のないドメイン名はいかがかね、というのだ。100年たったら何だか他のもっと新しいサービスが出てくるような気もするが、とにかくこんな100年ドメインにすでに登録しているひとたち(あるいは会社)がゴマンといるらしい。
1年分のドメイン登録料が約3000円ほどだから、100年分先払いで約12万円というのはかなり安い。40年以上使い続けたら、元がとれるってことだが。
まあ、デカイ会社が孫の代まで繁栄すると見積もって、100年分ドメインをキープするなんてこともあるかもしれない。しかし個人でここまでするひとは、いるのだろうか。
今20代でホームページを始めたひとがこの独自ドメインを登録したとしたら、元をとれるのは60代になってからだ。いくら毎年更新の手間がはぶけるといっても、こりゃあ登録業者の新手のショーバイは何とも壮大である。今年登録した独自ドメインがなんと2104年までキープできるのだから。
しかしちょっとばかり首を傾げたくなる疑問もわく。この登録業者、100年後も果たしてまだ本当にショーバイを続けているんだろうか。
仕事の合間に、最近気になっていた「ブログ」に関して検索をかけた。ちょっとした知識さえあれば色々と自分好みに変えられるシステム Movable Type についての記事、また実際にそれを導入して使っているひとたちのブログにはとても興味をそそられる。
ひとつひとつの記事または日記に読んだひとが直接コメントできること、トラックバックというシステムを使って関連する記事にリンクが貼られることなど、ネット内でのコミュニケーションとしては、新しい時代の幕開けだ。(実際にはもうすでにレンタルやコミュニティもあるのだから、こんなことを今さら書いているわたしのほうが遅れている。)
わたしもCSSやCGIを使って様々な試みをしてきたが、実はこれらコンテンツの横のつながりはない。外部に向かって開かれたサイトでもない。どちらかと言えば、一方通行の発信である。掲示板はあるが、これはあくまでも一般的に一言残してもらえる場であり、わたしの更新情報の発信であり、わたしの書いたものに対して直接コメントを残せる形とは違う。
また、確かにサイト内でリンクしてはいるが、あくまでも「サイト内」、つまり家の中の「内線電話」的つながりであって、わたしのよく訪れる外のサイトはリンク集として独立したページにあるのみだ。
そんなわけで、実験としてLivedoorのレンタルブログに作ってみたのがこれだ。
バンコクのビジネス用には、bloggerを使った求人情報のアップデートを今年の初めからアップしていたが、こちらのほうはあくまでも「更新情報」としての機能しかもたせていない。これは、HTMLの知識のないバンコクのスタッフのために作ったものだから、ブログとしてのコメント、トラックバック、または内容のインデックスのない、極めてシンプルな記録だ。
今回livedoorに作ってみたら、CSSでデザインも変えられることがわかった。自分のサイトに作るには、Movable Typeをダウンロードして改造すればよいのだが、わたしの米国レンタルサーバーでは日本語機能がない。このモジュールのインストールを管理者に頼んでいるのだが、さていつになることやら。
いずれにしろ、イースター休暇でバンコクに戻ったら、少しまとまった時間がとれるかもしれない。大々的なオーバーホールはそのときに。


