食話休題: 2006年10月アーカイブ

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このところ、近くにあるマーケットにちょいと根をつめて通っている。

スーパーと言うにはあまりに貧弱だし、ごちゃごちゃしているし、乳製品は「申し訳程度に」小さな冷蔵庫に詰められているだけ。代わって、幅をきかせているのが雑穀・豆・ナッツや乾物類だ。大きな袋ごと床に置かれ、そこから好きなだけ小さなスコップでビニール袋に入れる。以前、街のど真ん中に住んでいたときにも、こんな感じのギリシア系乾物屋に通いつめたことがある。
違うのは、ここには新鮮な野菜や果物も売っているということだ。とびきり新鮮なのは、一度土曜日の朝早く行ったときに、わかった。様々なレストランのコックさんと思しきひとたちが、たくさん買い物に来ていたからだ。彼らは皆一様に白黒の小さな格子柄のズボンを履いているので、どんなに普通のシャツを羽織っていても必ずわかる。レストランは違ってもこれだけは同じだから、たぶんコックとしてのユニフォームなのだろう。買い物はもちろん箱単位だし、吟味する態度も真剣だ。

ここは「マーケット」と言うだけあって、日曜日も開いている。
週末に遠くの市場に出かけなくても、ここに来れば、新鮮な野菜とどんなに少量でも売ってくれるグラム売りの乾物が手に入る。ホント、便利なことこの上ない。

さて今回買ったのは、麦をふたつかみほど。そして、野菜売り場で、ライム、かぼちゃ、赤ピーマンにショウガ。
麦なんて、今の日本ではレストランの「麦とろ」料理で食べるくらいだろう。こちらではスープに入っていたりするが、やはり日本とドッコイドッコイの頻度だ。
軽くてサッパリしているから、そのまま炊くだけではつまらない。山芋もないし、ねえ。
だから、かぼちゃを入れてリゾット風に。

小さな玉ねぎを半分くらいとショウガをひとかけ、みじん切り。あとは麦をカップに1杯少々、そしてその三倍くらいのチキンブイヨンを加えて、全て大鍋に入れ、沸騰したらかきまぜて火を弱めたら、あとは蓋をして時々かきまぜるだけ。面倒を見ながら、20分ぐらいか。かぼちゃは、サイコロに切って、あとから足した。さらに、20分ぐらい。最後に、細切れにした赤ピーマンを混ぜた。

リゾットを作っている間に、今度は鶏の胸肉だ。ライムの皮のみじん切り、たっぷりとジュースを絞ったところに漬けて10分ぐらい。あんまり時間をかけると、身がきゅんと引き締まりすぎてしまうので、注意。
今回は「健康」に行きたかったので、コショウをがりがりと引いて、あとは塩をほんの少しぱらぱらとかけただけだ。
そのまま180度のオーブンで、10分ほど焼いた。

日本では芯の残るゴハンはあまり歓迎されないが、リゾットは別だ。ほんのちょっと芯が残るくらいでないと、リゾットにならない。ただし、フツウのリゾットはたっぷりバターで炒めた米を「煮て」いるから、結構カロリーたっぷりの食事だ。今回は、かぼちゃの甘みと麦のぷちぷちとした触感も楽しめる、胃にもやさしいリゾットができあがった。

fishabocadosalad.jpgアボカドは今が旬なので、スーパーでも八百屋でもとびきり安くなっている。
昨日バンコクからパースに戻ったばかりで、冷蔵庫は空っぽだ。取りあえず日曜日も開いているスーパーで魚や野菜類を仕入れ、ついでにアボカドもひとつ。

このアボカドを使って魚に添えるサルサを作ることにした。
サルサというのはスペイン語でソースのことだが、各種唐辛子を使ったソースは皆こう呼ばれるようになってしまった。オーストラリアで、「SUSHI]が「海苔巻き」の代名詞のようになったのと同じことだ。

まずアボカドを半分に切ってから、種と皮を取り除いて、サイコロに切る。赤玉ねぎとキュウリもブツ切り。香菜と緑の唐辛子もざくざくと切って、同じボウルに放り込む。ニンニクは、明日から始まる新学期に備えて、ほんのちょっぴりだけ。ニンニク臭いのは、よくない。
上からオリーブオイルをたらりとたらして、塩コショウ、最後にたっぷりとレモン汁を絞ってオシマイ。

魚はシンプルにスナッパーだ。フエダイの一種だが、こちらで白身の魚というとこれがアタマに浮かぶほどポピュラーだ。
これにパタパタと小麦粉をふりかけ、余分な粉を振り落とす。さらに塩コショウし、オリーブオイルを熱したフライパンでさっと焼くだけ。

アボカドは体にもいいが、サラダに入れるととても美味しい。炭水化物を摂らない夜は、こんな感じでたっぷりとビタミンを。