センセイの放課後: 2008年1月アーカイブ
学校が始まった。
とは言っても、今週火曜日から二日間はスタッフのみ、そして今日からは最上級生の十二年生だけが授業開始だ。昨日まで、すがすがしいほどしんと静まり返っていた学校が、「きゃああああ、げんきぃぃぃぃ」「どうしてたのぅぅぅ」という嬌声と騒音で満たされる。どうして二十センチぐらいしか離れていないのに、叫びあわなければならないんだ。
来週からは全生徒がそろうわけだけれど、ああ、想像したくもない。
しかし、月曜に学校に行けるのだろうか、わたし。
実は、今朝ギックリ腰になってしまったのだ。別に、ベッドを片手で持ち上げたわけでも、電子レンジを振り回したわけでもない。ただ床に落ちたヘアブラシを拾おうとしただけなのに。
学校に行くまではまだ鈍い痛みだったのだけれど、着いて車から降りたときにはすでに痛みがひどくなっていた。腰に響かないようにすり足で進んだけれど、とても荷物を運べる状態ではない。ほとんど壁伝いに歩き、椅子から立ち上がるときにもどこかにしっかりつかまらなくてはならない。階段を一段下りるだけで、脂汗をかく。
しかたなく理学療法士に連絡して予約をとり、午後は休んでやっと車を運転してたどりついた。
「こりゃあ腰の捻挫ですな」
「ね、ねんざ?」
「ひねったんですよ、神経を。で、そのときに筋肉が上手に働かなかったから、かたまっちゃったんです」
「へえ」
英語に「ギックリ腰」という言葉はない。味気ない「急性腰痛」という言葉だけ。ドイツ語では、Hexenschussがあって、まさに日本語の「ギックリ腰」と同じ状況で使う。「魔女の一撃」という意味だが、言い得て妙ではある。
とにかく、横になって療法を受けたが、今度は起き上がろうとしても激痛が走って起き上がれない。五分かけて慣らしながらやっと立ち上がり、療法士の助けを借りてなんとか歩き出したら少し楽になった。こんな痛みは初めて、あまりの苦痛でびっしょり汗をかいてしまった。
「明日の医者を予約しておいてあげましたからね。仕事に行くなんてのは、問題外です」はっきり宣告されて、新学期の第一週目に休むはめになったことを知る。
車を運転するのも大儀だ。何しろブレーキとアクセルを踏むだけで、腰にびびーんと来る。なるべくブレーキを踏まないように、いつものような「どけどけー」はなし、おとなしく制限速度以下でそろそろと進む。
途中「処方箋なしで買えるイチバン強い痛み止め」を買い、うちに帰ってそれを口に放り込んだら、しばらくして利いてきた。どんどん、どんどん利いてきて、今度はほとんどいいキモチになった。痛みはそれほどでもなくなりほっとしたが、いや薬局で「これ飲んだら、ゼッタイ車を運転しないでください」と言われた意味がやっとわかった。こんな強い薬、わたしぐらいの体で「オトナ分」飲んでよかったのかふと疑問がアタマをよぎるが、背に腹は変えられない。
明日の朝はこの「キモチよくなる薬」を飲んでから、そうっと起きあがるしかないね。なんてこった。
とは言っても、今週火曜日から二日間はスタッフのみ、そして今日からは最上級生の十二年生だけが授業開始だ。昨日まで、すがすがしいほどしんと静まり返っていた学校が、「きゃああああ、げんきぃぃぃぃ」「どうしてたのぅぅぅ」という嬌声と騒音で満たされる。どうして二十センチぐらいしか離れていないのに、叫びあわなければならないんだ。
来週からは全生徒がそろうわけだけれど、ああ、想像したくもない。
しかし、月曜に学校に行けるのだろうか、わたし。
実は、今朝ギックリ腰になってしまったのだ。別に、ベッドを片手で持ち上げたわけでも、電子レンジを振り回したわけでもない。ただ床に落ちたヘアブラシを拾おうとしただけなのに。
学校に行くまではまだ鈍い痛みだったのだけれど、着いて車から降りたときにはすでに痛みがひどくなっていた。腰に響かないようにすり足で進んだけれど、とても荷物を運べる状態ではない。ほとんど壁伝いに歩き、椅子から立ち上がるときにもどこかにしっかりつかまらなくてはならない。階段を一段下りるだけで、脂汗をかく。
しかたなく理学療法士に連絡して予約をとり、午後は休んでやっと車を運転してたどりついた。
「こりゃあ腰の捻挫ですな」
「ね、ねんざ?」
「ひねったんですよ、神経を。で、そのときに筋肉が上手に働かなかったから、かたまっちゃったんです」
「へえ」
英語に「ギックリ腰」という言葉はない。味気ない「急性腰痛」という言葉だけ。ドイツ語では、Hexenschussがあって、まさに日本語の「ギックリ腰」と同じ状況で使う。「魔女の一撃」という意味だが、言い得て妙ではある。
とにかく、横になって療法を受けたが、今度は起き上がろうとしても激痛が走って起き上がれない。五分かけて慣らしながらやっと立ち上がり、療法士の助けを借りてなんとか歩き出したら少し楽になった。こんな痛みは初めて、あまりの苦痛でびっしょり汗をかいてしまった。
「明日の医者を予約しておいてあげましたからね。仕事に行くなんてのは、問題外です」はっきり宣告されて、新学期の第一週目に休むはめになったことを知る。
車を運転するのも大儀だ。何しろブレーキとアクセルを踏むだけで、腰にびびーんと来る。なるべくブレーキを踏まないように、いつものような「どけどけー」はなし、おとなしく制限速度以下でそろそろと進む。
途中「処方箋なしで買えるイチバン強い痛み止め」を買い、うちに帰ってそれを口に放り込んだら、しばらくして利いてきた。どんどん、どんどん利いてきて、今度はほとんどいいキモチになった。痛みはそれほどでもなくなりほっとしたが、いや薬局で「これ飲んだら、ゼッタイ車を運転しないでください」と言われた意味がやっとわかった。こんな強い薬、わたしぐらいの体で「オトナ分」飲んでよかったのかふと疑問がアタマをよぎるが、背に腹は変えられない。
明日の朝はこの「キモチよくなる薬」を飲んでから、そうっと起きあがるしかないね。なんてこった。


