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    <title>がびのテラス @Perth</title>
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    <subtitle>パースの日々、デラシネ（根無し草）のエッセイ、料理コラムなどを、軽妙にして辛辣、独断にして優雅に</subtitle>
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    <title>紹興酒の香る中華風ポークチョップと青梗菜の蒸しもの</title>
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    <published>2009-11-13T03:57:43Z</published>
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    <summary>ちょいと気の重い出来事があって、頭痛も相まってとても出かける気になれず、友達の誘...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="chineseporkchop.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/chineseporkchop.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="299" width="400" /></span>ちょいと気の重い出来事があって、頭痛も相まってとても出かける気になれず、友達の誘いを断って家でゆっくりすることにした。こういうこともたまにはあるが、そういうときは美味しいものでも食べて、酒でも飲むに限る。<br /><br />今日は帰り道で寄った肉屋のポークチョップを使う。<br />この肉屋はスーパーのパックされた肉とは違い、ウィンドウから直接選んで包んでもらうタイプの店だ。右だの左だのとサンザ指図をして選んだのは、わたしひとりで食べる場合にちょうどいいぐらいの大きさだ。<br />ついでに隣の中国人の八百屋で葉っぱのピンとはった新鮮な青梗菜も買った。<br /><br />日本で料理用の酒と言ったら日本酒だろうが、わたしは時々中国の紹興酒も使う。中華料理屋の蒸し物や炒め物などでたっぷりふってあるのがこれだ。入れると入れないのでは、やはりコクが違うので、中華料理風のソースを作るときには必ず少々加えることにしている。<br /><br />今日は、またもや料理とも言えないスピード晩ゴハンだ。<br /><br />豚肉には塩コショウと五香粉をふり、フライパンで両面に焦げ目をつけてから200度のオーブンで五分。その間に青梗菜をざっと洗って縦半分に切り、紹興酒と塩少々をふってからラップをして電子レンジで一分。ショウガとニンニクをみじん切りにして、ごま油で炒め、たっぷりと紹興酒を入れてアルコールを飛ばす。そこにオイスターソースをさっと混ぜ合わせ、焦げないようにすぐに火をとめる。これがソースだ。<br /><br />青梗菜とポークチョップを皿に盛り、ソースをたっぷりとかける。<br /><br />ソースを別につくることで、肉に焦げ付いたりすることもなく見た目もきれいに仕上がった。紹興酒と五香粉でかなり本格的な中華味の変わりポークチョップだが、普通のステーキに飽きたときにも簡単ですぐにできる一品。<br /><br />気分転換には南オーストラリアの赤ワインをグラスで二杯ほど、いや三杯ぐらいはいけるかもしれないね、と今晩は自分を甘やかすことに決めた。<br /><br /> ]]>
        
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    <title>レモンクーミンチキンとクスクスサラダ</title>
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    <published>2009-11-04T12:57:11Z</published>
    <updated>2009-11-04T13:01:36Z</updated>

    <summary>今日こそ日が落ちないうちに帰るぞ、と固く心に誓っていた。だから急いでデスクを片づ...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="lemoncuminchicken.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/lemoncuminchicken.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="299" width="400" /></span>今日こそ日が落ちないうちに帰るぞ、と固く心に誓っていた。だから急いでデスクを片づけ、今日中に書かなければならないメールを３つほど目にもとまらぬ速さで書き上げ、ラプトップをバッグに放り込み、窓とドアから誰も見えないのを見計らってばばっと洋服を脱ぎ捨て、ジム用上下に着替え、ジムシューズを履いて、オフィスを飛び出した。時刻は四時半。<br />ジムはうちの近くで車でたっぷり35分かかる。先月またもスピード違反の罰金を払ってからは、もうどんなにびゅんびゅん追い抜かれようときちんと制限速度を守っているからだ。<br />結局一汗流してうちに着いたときには六時を回っていた。夜になっても28度から下がらない西向きの部屋では、とてもがんがんと火を使う気にはなれない。<br /><br />よし、鶏肉を焼くだけでできるちょいと温かいサラダだ。<br /><br />まず、オリーブオイルをたっぷりボウルにいれて、つぶしたニンニクとレモンの皮一個分をがりがりと削って加える。そこにクーミンと塩コショウ。全て混ぜ合わせてから、鶏の骨ナシ皮ナシもも肉をマリネ。その間にサラダを作る。チェリートマト、キュウリ、玉ねぎのスライスに、たっぷりとミントとイタリアンパセリをさっと刻んだ。もちろんハーブは庭からむしりとってきたものだ。<br /><br />すでに温まっていたグリルで、もも肉をじっくりと焼いていると、隣では湯をわかしてさっと加えたクスクスがすでに出来上がっている。これをサラダボウルに放り込んでドレッシングを作る。プレーンヨーグルトにクーミンと蜂蜜を加え、よく混ぜて塩コショウしただけのシンプルなものにした。<br />焼きあがったもも肉をざっと切って、サラダの上にちょんと置く。<br />ヨーグルトドレッシングをかけてしまうと下に何があるのかわからなくなってしまうので、取りあえず写真だけを撮って最後にたっぷりドレッシングをかけた。<br /><br />さっぱりとしていてエキゾチックなサラダだが、暑くなってきたパースの夜にとてもよく似合う一品となった。 ]]>
        
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    <title>試験官の責任のあとに、がびんちのオツマミで一杯</title>
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    <published>2009-10-29T11:30:47Z</published>
    <updated>2009-10-29T13:55:56Z</updated>

    <summary>西オーストラリアの大学入学資格試験では、全ての科目の筆記試験が始まる前に音楽、ダ...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="winesnack.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/winesnack.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="299" width="400" /></span>西オーストラリアの大学入学資格試験では、全ての科目の筆記試験が始まる前に音楽、ダンス、ドラマは実技、そして外国語は口語インタビュー試験がある。今日と明日はそのインタビュー試験だ。わたしは試験官のひとりなので、二日間学校から許可を得てカンヅメになる。<br /><br />試験会場は某国立大学の五室。試験官は二人で、交互にインタビューを受け持つ。試験時間は、最初の90秒のスピーチを含めて12分以内。学生と直接話さないほうの試験官はその12分間ずっとメモをとらなければならない。十分の休憩を置いて五人続けてインタビューなので、なんらかの理由がない限り、たとえ相棒がオーストラリア人と言えど交互にインタビュワー役になる。でも、五人目の最初は必ず主試験官が担当するので、結果的にわたしはどのブロックでも三人のインタビューをこなす。<br /><br />日本語が母国語だからといって決して楽ではない試験だ。最低でも五年は日本語を勉強している高校最上級生たちをたったの十五分間で採点するのだから、責任は重い。二人の試験官はインタビューのあと、最終結果を出す前にまず各々の結果を記す。それからお互いの採点を見せ合って協議する。二人の平均点が最終結果というわけではないからだ。なぜ、その点数にしたのか、またなぜその点数が適切と思ったかということを的確に述べなければならない。<br />そして、最終的にどちらも合意できる点数に達したときに、それがその学生の最終結果となるわけだ。合意に達しない場合は主席試験官がでてきて、もう一度協議になる。協議はもちろん全て英語だ。<br /><br />それを二十回繰り返した今日は、終わったときに目の下にクマがくっきりと浮かんだ。<br /><br />ジムにも行きたくないし、料理もしたくない。こういうときには、冷蔵庫の中のあり合わせのものを皿に並べ、題して「がびんちの取りあえずのオツマミ」となる。<br /><br />行きつけのイタリア食材店で買ったソフトチーズのブリー（フランス産）とエメンタール（スイス産）は冷蔵庫にいつも切らせたことがない。そして黒いカラマータオリーブ。<br />サンドライ・トマト、ごく小さい酢漬けキュウリ。それからアーティチョークのマリネ（スペイン産）と自分でローストしたアーモンド。そこに香りの強い庭のローズマリとイタリアンパセリを添えた。<br /><br />まだ薄暗い庭のパティオで、切らせたことがない「いつものワイン」のTaylorsのカベルネ・ソーヴィニオンを一杯。ゆきちゃんもこっそりと出てきて、薄闇のパティオで鼻をひくひくさせる。<br /><br />春の香りは、まだ夜には遠いパティオをさわさわと満たしている。 ]]>
        
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    <title>スマックとクーミンの鶏胸肉グリル、ほうれん草とマッシュルームのソテー</title>
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    <published>2009-10-26T13:40:34Z</published>
    <updated>2009-10-26T13:48:14Z</updated>

    <summary>放課後のミーティングの後、このところサボってばかりいたジムに行った。ヒト汗かいて...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="sumacchicken.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/sumacchicken.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="298" width="400" /></span>放課後のミーティングの後、このところサボってばかりいたジムに行った。ヒト汗かいてうちに帰れば、ゆきちゃんがにやあ（訳：アタシのゴハンはどこよっ）と鳴く。時計を見たら、すでに七時半だ。<br /><br />「エクササイズは朝に限る」というひとも多いが、今でさえ六時に起きているのに暗いうちから鶏のようにごそごそするのは気が進まない。体にいいのはわかっているが、こればっかりは朝のヨワイわたしには無理というもの。<br /><br />七時半に帰宅して「さあアナタ、ゴハンにしますか、オフロにしますか」と聞いてくれるような妻のいないわたしは、さて何食べようか、と冷蔵庫を開ける。運よく昨日の晩から冷蔵庫で解凍し始めた鶏肉がある。またもや「フレンチにした」鶏胸肉。もも肉のように見えるが、これは手羽元をつけたままの胸肉で、見た目のよさからまたもや「フレンチにした」という形容詞をつけられている。以前、ひとを呼んで晩ご飯をつくったときの残りだ。<br /><br />フライパンはふたつ使う。<br /><br />まず、鶏肉用の鉄のフライパンにはオリーブオイルを熱し、その間に鶏肉に塩コショウしてからクーミン、チリ、スマックをなすりつける。鶏肉をフライパンに入れたら、今度はつけあわせだ。もう少し大きいフライパンにこれまたオリーブオイルを熱し、ささっとマッシュルームを切って入れ、塩コショウしてバルサミコ酢を鍋肌からたらし、ざっと混ぜたら庭からむしってきたイタリアンパセリを加えて火を止める。<br /><br />鶏肉をひっくり返して、もうひとつのフライパンを洗い、オリーブオイルを熱して今度はニンニクのスライスをぱらぱら。ほうれん草をさっと炒めて塩コショウ。皿に盛り付けて、鶏肉を待つ。回りがカリカリしてきたらちょいとフォークを刺してみて焼けているかどうか確認し、マッシュルームとほうれん草のベッドの上に置き、レモン片を添えて出来上がり。<br /><br />スマックという中近東のスパイスは、クーミンとともに使うとなぜかとてもエキゾチックな味わいで気に入っている。写真を撮ってから、忘れていたギリシア風ヨーグルトを大さじたっぷり盛って鶏肉の上にたらし、クーミンをぱらぱらと振りかけた。<br />七時半に帰っても八時には食べられる手抜き料理は、わたしの得意とするところ。<br /><br /> ]]>
        
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    <title>ヒルデのブダペストロール</title>
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    <published>2009-10-25T11:46:30Z</published>
    <updated>2009-10-26T13:46:49Z</updated>

    <summary>土曜日の閉店ぎりぎりのショッピングセンターでは、様々なものが値下げされている。昨...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="budqapestroll.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/budqapestroll.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="299" width="400" /></span>土曜日の閉店ぎりぎりのショッピングセンターでは、様々なものが値下げされている。昨日買ったのはラム肉のコトレットだけではなく、ブダペストロールと呼ばれるこのケーキ。思わず買ってしまったので、今朝友達と朝の散歩のあとで入れたての珈琲とともにきちんと腹におさめた。<br /><br />軽いクラストにさっぱりとした日本人好みのあまり甘くないクリーム、そして桃の実がところどころで甘酸っぱく爽やかな味を添えている。<br /><br />四年前に亡くなったわたしの公立高校での同僚ヒルデは、このケーキに目がなかった。<br /><br />「ケーキ？ そこらへんの安物ケーキ買っちゃダメよっ。ヘンにべちゃべちゃ甘くて色さえ華やかならいいと思っているケーキはもってのほか。わたしが買うわっ」<br /><br />その学校のクリスマス前のスタッフデイは、皆学科ごとに持ち寄ったり、レストランに行ったりしてランチを愉しむのが慣わしだった。わたしはほうれん草とフェタチーズのパイを作って持っていったが、ヒルデはケーキとなると真っ先に手を挙げた。どちらかというとクリスマスケーキには素朴な形と色のそのブダペストロールは、軽くて美味しくて皆声を上げて舌鼓をうった。<br /><br />ヒルデは得意げに鼻をふふんと鳴らせ、「この体を作りあげるためにどれだけ苦労したと思ってんの？」と楽しげに笑った。乳癌が再発するまでの彼女はとてもふくよかで、痩せる努力なんぞこれっぽちもしないよ、といつも美味しいものをわたしたちに勧めてくれたものだ。<br /><br />ヒルデが亡くなったあとで、わたしはその公立校を去り、その時外国語科の主任だったフランス語教師は二年前に退職した。当時からとても気の合っていた日本語教師も、子供たちが皆成人して家を出たために、近い将来退職後に小さな郵便局出張所を開く決心をしている。わたしが最後に教えた卒業生たちはすでに大学生で、そろそろ卒業後の進路を考える歳になった。今もFaceBookで連絡を取り合う仲で、将来医者や理学療法士や薬剤師になるだろう彼らは写真を見るたびにオトナになっていく。そして、ヒルデの名前を冠したフランス語関連の奨学金は今でも成績のよい高校生たちの学費補助をまかなっていて、ローカル新聞でその名前を見るとわたしは彼女のことを思い出す。<br /><br />月日がたち、死者は遠くなり、ひとも変わり、子供たちは成長する。<br /><br />友達が帰ったあと、まだ少し残っていたケーキを切った。口に含めば、さっぱりした甘さとともにさほど遠くない過去の出来事がひとつひとつよみがえる。忘れないよ、と声に出して言ったとたん、不覚にも涙がこぼれた。<br /><br /><a href="http://gabysterrace.com/2005/10/post-171.html">関連エントリ：ヒルデのこと（2005年10月25日）</a><br /> ]]>
        
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    <title>ラム肉のコトレットをオリーブとローズマリのクラストで</title>
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    <published>2009-10-24T13:03:23Z</published>
    <updated>2009-10-24T17:08:53Z</updated>

    <summary>ようやくお腹がすいたと思ったら、すでに八時を回っている。お昼に飲茶をたらふく食べ...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="olivecrustedlamb.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/olivecrustedlamb.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="299" width="400" /></span>ようやくお腹がすいたと思ったら、すでに八時を回っている。お昼に飲茶をたらふく食べてしまったせいだ。週末に飲茶をするといつもこうだが、「いろいろなものを少しずつ」でついつい食べ過ぎてしまう。<br /><br />飲茶のあとで閉店ぎりぎりに飛び込んだスーパーには、案の定肉はあまり残っていない。どうしようかなあ、と精肉コーナーで思案にくれていたら、スタッフがラベルの束を持って現れた。このオニイサンが来ると閉店前の値下げが始まる。ざっと見渡して、月曜日に賞味期限の切れるパックを肉の種類ごとに手際よく集め、ラベルを貼り、マジックで二ドル（約140円）引き、三ドル（約210円）引き、または半額の値段を書き、終わると次の肉の棚へ行く。オニイサンにはもちろん常連の「金魚のフン」たちがいて、彼が移動するたびにその輪が動き、ラベルの貼られたパックをさっとさらってカートに放り込む。<br /><br />身長でははるかに負けているわたしはこの「金魚のフン」軍団の輪の中に入ることができない。いきおい、彼らも目をかけないようなパックにのみありつけるわけだが、今日は子羊肉（ラム肉）のフレンチ風コトレットだった。2キロ以上のロースト肉か1枚300グラムはあるステーキ肉を捜す彼らには、どう考えても小さすぎたらしい。<br /><br />コトレットはチョップとも言う「骨付きの背中肉」のことだが、オーストラリア風は骨に沿って切ってあるだけで、「フレンチにしたコトレット」（Frenched Cutlet)などというわけのわからん名前になると、骨の部分から肉を削ぎとってきれいな曲線が見えるようにしてある。他の肉でも同じように「フレンチにしてある」ものがあるが、ラムとなったらかなり小さい。骨の部分をつまんでかぶりついたら3口でオワリだ。パックにはこれが3つ。<br />八時になってようやく冷蔵庫から取り出したのは、このラム肉のパックだ。<br /><br />まず、フライパンにオリーブオイルを熱している間に重い石のモルターを出し、刻んだ黒いカラマータオリーブと庭からむしったローズマリを入れてがんがんと叩く。オリーブオイルをたらしながら、またがんがん。ほとんどクリーム状になったら、塩コショウしたラム肉をそっとフライパンに入れ、まず片面を焼いている間に表の肉の表面にこのオリーブクリームを塗る。ひっくり返して２－３分で焼き上がりだ。<br />またひっくり返して、火をすでに止めたフライパンで温めておく。<br /><br />皿にトマト、ヒヨコ豆、ミントの葉を散らし、ちぎったフェタチーズを少しのせて、オリーブオイルとバルサミコ酢をたらす。あとは、ラム肉のコトレットをぽんぽんと置くだけ。<br /><br />こういうものを「料理」と呼んでいいのかどうかはわからないが、オリーブとローズマリの香りをたっぷり含んだラムは柔らかくてとても美味しい。こういうものはナイフとフォークなど使わずに、指でちょいとつまんでかぶりつくのがよろしい。 ]]>
        
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    <title>平たいピタパンで即席ピザをあわてて焼く</title>
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    <published>2009-09-28T14:57:31Z</published>
    <updated>2009-09-28T15:09:46Z</updated>

    <summary>バンコクに帰れば、まだほんの少しビジネス時代の友達がいる。転勤組はほとんどスイス...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="prawnpizza.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/prawnpizza.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="299" width="400" /></span>バンコクに帰れば、まだほんの少しビジネス時代の友達がいる。転勤組はほとんどスイスやドイツに帰国してしまったので、残っているのは「現地調達ビジネス組」、つまりわたしのようにタイでビジネスを始めてしまったひとたちだ。<br /><br />今日は、そんな現地ビジネス組と会って、久しぶりのバンコク事情をアップデートしてもらったり、「誰々さんは誰々さんと結婚したんだよー」などというゴシップもたんと仕入れたりして、遅い午後を時間も忘れてちょいとつぶしてしまった。<br /><br />ところが、帰宅したのは渋滞も合わせて七時、ローストなんぞ焼いていたら1時間以上かかってしまう。すぐにできるものと言ったら……「今週、何かに使うだろう」とさきほど買っておいたピタパンの登場だ。即席ピザは、間に合わないほどお腹がすいているときに、非常に頻繁に登場するわたしの夕食でもある。<br /><br />レバノン風パン (Lebanese Bread) とも呼ばれるこのピタは平たい円盤状のパンで、くるくるとサラダやハムを巻いてサンドイッチロールにしたり、かりかりに焼いてディップ用のパンにも、そしてわたしのようにピザの台にも代用できる。<br />普通ピザの台として売っているものは分厚くて、どちらかというと薄くて回りがカリカリのピザが好きなわたしはあまり買ったことがない。第一、本格的にピザが食べたかったら自分で小麦粉を練って作ったほうが美味しい。<br /><br />さて、まずオーブンに火をいれ、天板にピタを広げてオリーブオイルを軽く塗る。それからトマトソースを塗る。トッピングは、冷蔵庫の中のもの、つまりオリーブ、ケイパー、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルーム。もっとないかなと探してみたら、あった。冷凍庫の隅っこに、二ヶ月前に買って冷凍しておいた海老だ。前菜に使った残りだが、すでにゆでてあるので使いやすい。これを解凍してからちょんちょんと散らして、最後にこれも今日買っておいたモッツアレッラチーズとグリュイエールチーズを乗せ、あとはオーブンにつっこんだらおしまいだ。十分ほどできれいな焼き目がついたら、火を止めればいい。<br /><br />手間は全くかけていないが、大切なのはいい素材だと思う。特に市販の千切りになっている溶けるだけのチーズはやめたほうがいい。水牛のモッツアレッラチーズ、そしてもう少し香りと濃厚な味がほしかったのでスイス産のグリュイエールチーズ。こういうものを使うだけで、ただのレバノン風ピタはりっぱなピザに早代わり。<br /><br /> ]]>
        
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    <title>小麦粉を使わないチョコレートリコッタケーキ</title>
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    <published>2009-09-19T04:27:55Z</published>
    <updated>2009-09-20T04:29:27Z</updated>

    <summary>外国語科の教師はパートタイムのひとも含めて全部で七人。日本語は、九年生から十二年...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="chocoricottacake.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/chocoricottacake.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="299" width="400" /></span>外国語科の教師はパートタイムのひとも含めて全部で七人。日本語は、九年生から十二年生まで教えているわたしと七年生と八年生を教えているオーストラリア人教師だけで、あとは全てフランス語教師たちだ。<br /><br />年に順番で七回誕生日ランチをするが、もちろん均等に一年中あるわけではないから、必然的に誕生日よりもはやくランチパーティーが来てしまうほうが多い。これを、わたしたちはアン・バースディー (Un-Birthday=誕生日じゃない誕生日)と呼ぶ。<br />十月に誕生日があるわたしのこのアン・バースデーランチは、なんと七月だった。事情を知らない他学科の教師から「誕生日おめでとうっ」と言われ、早めに年取ったようでちっともうれしくない気分を味わったが、こればかりは仕方がない。<br /><br />さて、先週の水曜日は若いフランス語教師のアン・バースディーで、わたしの担当。車を運転しない彼女のために、学校近くの洒落た紅茶と茶道具の店で商品券のプレゼントを手に入れ、さてケーキをどうしようかと迷った。水曜日は午前中すべて授業なので、ケーキを買いに行く暇などない。久しぶりに、手作りにしようと決めた。<br /><br />火曜日は早めに学校を出てジムに寄り、そのままスーパーへ。材料を買って帰宅し、晩ご飯と木曜日の授業の準備、そして「ケーキはどうしたっけ」と気づいたときにはすでに九時。あわててオーブンに火を入れ、チョコレートを湯煎にするための湯を鍋に沸かし、レモンの皮を二個分がりがりとけずる。<br /><br />普段はイイカゲンな目分量のわたしも、ことケーキとなると計量カップを持ち出してかなりきちんと計る。<br />大きなステンレスのボウルに砂糖を300グラムとアーモンドミールを250グラム入れる。そこにけずったレモンの皮を加え、シナモンパウダーを小さじ半分。わたしは、ケーキを作るときには、よほど大量に必要な場合を除いて必ずバニラビーンズを使う。バニラエッセンスは手軽なのだが、香りは「入れたての珈琲」と「ネスカフェ」ほど違う。このバニラビーンズは真っ黒なサヤにはいっているが、これを縦に切り開いて中の小さなビーンズを取り出して、ボウルにぱらぱらと入れる。サヤは他の料理に使うため冷蔵庫で保存。<br /><br />ここにリコッタチーズを500グラム、目の細かいザルで漉しながら加える。そして卵の黄身を四つ分。最後に、湯煎にして溶かしたダークチョコレートを250グラム加える。<br /><br />卵の白身四つ分は、ここで登場。角がたつほど堅く泡立てて、ふんわりと加える。後はバターを塗って小麦粉をはたいたケーキ型（24センチ）に入れ、180度のオーブンで45分から50分ぐらいで焼きあがる。<br /><br />手順はかなり簡単なのでテレビを見ながらでもできてしまうが、熱いまま型からは出せない。次の日の朝、冷えたケーキを型から出し、粉砂糖をはたいてざく切りにしたピスターチオを散らした。<br /><br />レシピでもわかる通り、型にはたいた以外一切小麦粉を使っていない。つまり、どっしりとしたリッチでなめらかなケーキだ。リコッタは日本人にはおなじみのティラミスに使うが、こうやって焼くケーキに加えてもとても美味しい。来週27歳になるフランス人の教師は、甘いものに目がない。ランチの後、三分の一ほど残ったケーキを大事そうにアルミホイルに包んで持って帰った。 ]]>
        
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    <title>ケチャップを使ったスイートチリチキン</title>
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    <published>2009-09-16T14:08:38Z</published>
    <updated>2009-09-16T14:15:15Z</updated>

    <summary>わたしひとりになってしまったオフィスで残った仕事を片付けていたとき、いきなり調子...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="sweetchillichicken.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/sweetchillichicken.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" width="400" height="299" /></span>わたしひとりになってしまったオフィスで残った仕事を片付けていたとき、いきなり調子っぱずれなトランペットに象の遠吠えのようなトロンボーンが重なって、廊下ホールいっぱいに響いた。<br /><br />小学部のブラスバンドコンサートが今夜だったことを忘れていた。わたしの働く外国語科のオフィスは小ホールから近いのだ。少しの間それでも仕事を続けていたのだが、段々と練習する楽器の数が増えてきて耐えられなくなり、結局退散することに。<br /><br />六時過ぎてちゃあ店は当然閉まっているから、「あるもので作ってしまう」いつものパターンだ。さっそく鶏肉を解凍して、うーんと考える。鶏肉は安売りのときに丸ごと買った「放し飼いの鶏」。丸ごと冷凍してしまうこともあるが、これは、中華包丁でブツ切りにしてからバラバラにパックしておいたもので、煮るにも焼くにも、気軽に使える量だ。<br /><br />今日は、オーブンに火を入れてからソースをすばやく作る。みじん切りの玉ねぎ、つぶしたニンニク、生唐辛子のみじん切りに、ケチャップをどぼんと加え、さらにディジョンの粒マスタードと白ワイン酢を混ぜ合わせる。味をみてから、砂糖少々。また味をみてから、今度は冷蔵庫にあったタイ産スイートチリソースと醤油も加える。また味をみてから、今度はウスターソースとオイスターソースなんかも少々。<br />これだから、ひとにレシピなんかあげられないだけどね。<br /><br />ソースをしっかり鶏肉にからめてから、ベイキングシートを敷いたオーブントレイに並べ、220度のオーブンでちょいと焦げ目がついてソースがべたつくぐらいになるまで、つまりわたしのオーブンでは50分ぐらい焼く。調理にかける手間は10分ぐらいだが、あとはオーブンがやってくれるので、その間にちょいとワインを開けて、明日の授業の準備さえできてしまう。<br /><br />さて、ケチャップ使用とここでは書いたが、これはアメリカ英語だからこちらで言っても通じない。オーストラリアでは、トマトソースだ。この加工された甘みの強いソースを使うことはめったにないのに、どうしてそんなものが冷蔵庫にでんと居座っているのかというと、実はオムライスと和風ハンバーグのソースを作るためなのだった。<br />わたしぐらいの年代は、ケチャップ味の料理で育っているひとたちが多い。スパゲッティーと言ったら、ケチャップをからめたものが洋風料理の付け合せとしてかかせなかったし、ピザだって初期のものはケチャップがベースだった。<br /><br />だから、わたしがケチャップを使うのは、おかしなことに「和風料理」に限られている。若いときからヨーロッパ文化のど真ん中で暮らしてきたので、フライドポテトにだってケチャップをつける習慣はないし、料理にも全くと言っていいほど登場しない。トマト味がほしいときは、ホールトマトを使うからだ。<br /><br />そんなわけで、この鶏肉料理は、オーブンを使う以外ほとんど日本の家庭料理の味になってしまっている。ご飯に合うのは当然と言えば当然。それに、このぐらいの時間をかけると、鶏肉は骨からすぐ離れるほど柔らかくなっているし、ソースは甘辛く匂って肉にからみつく。解凍したご飯一膳はまたたくまになくなってしまった。<br /><br /> ]]>
        
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    <title>豚肩肉とゆで卵のエスニック風煮込み</title>
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    <published>2009-09-06T12:52:21Z</published>
    <updated>2009-09-06T12:56:46Z</updated>

    <summary>昨日土曜日は20校合同の12年生のための会話練習会で、とてもじゃないが「買出し」...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="braisedporkshoulder.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/braisedporkshoulder.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="299" width="400" /></span>昨日土曜日は20校合同の12年生のための会話練習会で、とてもじゃないが「買出し」の暇がなかった。普段の掃除も洗濯も、とどのつまり日曜日にやらなくてはならない。採点の残りもある。日曜も開いている肉屋と新鮮な野菜マーケットに行って、取りあえず肉と卵と今週の分の野菜を仕入れた。<br /><br />どうせ家中掃除をしなければならないんだから、ということで今日は煮込みだ。これなら、ずっと傍にいることもない。<br /><br />まずはゆで卵を作る。わたしの作るゆで卵は、沸騰させた湯にそうっと割れないように落としてきっかり６分。茹で上がった卵は、剥かないでまんべんなく叩いて割れ目を入れるだけにしておく。これは煮た後にきれいな模様がつくため。<br /><br />煮汁は目分量ではあるが、だいたい水が６リットルほど、紹興酒が3カップ、そして醤油、砂糖、つぶしたニンニク、スライスしたショウガ、ネギの青いとこ、ゴマ油、八角、シナモン、オレンジの皮。これを全て鍋に入れて煮立て、沸騰したら20分ほどことことと弱火で煮る。時間のあるときに作って冷凍したものを、今回は使った。<br /><br />この煮汁をル・クルーゼの重い鍋で沸騰させ、豚の肩肉の塊とゆで卵と生シイタケを沈める。後は、鍋まかせだ。焦げ付かないように時々見るだけで、2時間ほど。できあがったら、豚肉を適当に裂いてご飯の上に盛り、煮汁をさらっとかけてゆで卵を添える。<br /><br />柔らかく煮込んだ風味のよい豚の肩肉は、やめられないほどご飯が進む。たくさん作ってしまったので、残りは小分けにして冷凍に。<br /><br />これは、豚足を使うタイの屋台の味カオ・カームーによく似ているんだけれど、肩肉を使ってもうすこしスパイスを加えることで、ひとが来た時にも供することができるちょいと洗練された味になった。 ]]>
        
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    <title>午後の紅茶に素朴なパイナップルパンを</title>
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    <published>2009-08-30T13:30:27Z</published>
    <updated>2009-08-30T13:36:16Z</updated>

    <summary>Twitterでメロンパンのことを呟いていたひとがいて、ふと「パイナップルパン」...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="pinapplebread.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/pinapplebread.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" height="400" width="299" /></span>Twitterでメロンパンのことを呟いていたひとがいて、ふと「パイナップルパン」のことを思い出した。<br /><br />パースのダウンタウンに入ると、繁華街に中華料理屋がそこかしこと立ち並び、週末ともなると飲茶を愉しむひとたちがレストランの前に列を作る。この辺りは中国人もベトナム人も多く、アジア顔の持ち主たちの数のほうが白人顔よりも多いくらいだ。<br /><br />そこに、漢字で看板が出ているパン屋がある。奥で忙しくパンを焼いているひとたちも、店で様々なパンを売るひとたちも全て中国人。広東語と英語が交互に飛び交い、カウンターの女の子たちは、他のオーストラリア系パン屋のモタモタとした店員と違い、パンを手早く包みながら暗算で的確に金額を計算する。<br /><br />このパン屋の「パイナップルパン」は、ほとんどメロンパンと食感が変わらない。皮はカリカリで中はふかふかの、昔ながらの素朴な菓子パンだ。ほんのりとパイナップルの香りがただよい、色はメロンパンより黄色が深い。隣には丸くて艶のよい滑らかなアンパンもあり、上の段にはチーズコーンパンやハムマヨパンなどのおかずパンも並ぶ。<br /><br />土曜日の２時過ぎにはケーキとクッキーを除いてほとんどが売り切れてしまうので、お昼の飲茶の前に寄ったら、もうすでにたくさんのひとたちでごった返している。全てアジア顔だ。２つしか残っていなかったアンパンをあわてて取り、パイナップルパンも２つ、と思ったら１つしかない。お店のひとに聞いたら、今オーブンに入れたばかりだからあと１時間はダメねえ、とのこと。仕方なく、カスタードクリーム入りのパイナップルパンを１つ。ビニール袋に放り込む普通のパン屋と違って、ここはケーキ用の箱に入れてくれる。<br />天気のいい昼下がりに、アールグレイの紅茶をていねいに入れてパイナップルパンを添える。学校でそそくさと飲むティーバッグと違い、ティーポットできちんと入れる紅茶はわたしの週末の楽しみのひとつでもある。庭のパティオでパイナップルパンをがぶりとひとくちほおばると、素朴なイーストとパイナップルの香りが混じりあってわたしの鼻をくすぐった。<br /><br /> ]]>
        
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    <title>Twitter再開</title>
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    <published>2009-08-29T13:25:15Z</published>
    <updated>2009-08-30T13:42:03Z</updated>

    <summary>わたしがTwitterを始めたのは2年前だったが、ほんの少し試しただけでこのごろ...</summary>
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        <category term="電脳メモ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[わたしがTwitterを始めたのは2年前だったが、ほんの少し試しただけでこのごろではホッタラカシだった。またつらつらと呟きだしたのは、購読しているIT関連のブログでTwitterとそのアドオンが語られだしたのと、親しくしている方たちからまたメッセージをもらったからだ。<br /><br />ブログで書くのとまた違い、携帯メールと同じく160字以内で残される「呟き」は忙しい時間の合間にぽとんと落とされる自分へのメモと言っていいかもしれない。学校でもメールを書いている間に、そっと呟く。ランチから戻ってきたときにまたメモしてみる。<br /><br />携帯メールで育った世代と違い、限られた文字数に限界を感じはするし、こうした２文節ほどのコミュニケーション形態が三次元の人間関係にも影響を与えるんじゃないかとふと眉をひそめることもある。けれど、「日本語を第一言語として話すひとたち」と「袖触れ合うも多少の縁」的な繋がりを持てていると思うと、在南半球のわたしは結構気分がよくなるのだった。<br /><br />（「がび」でぶつぶつと呟いていますので、アカウントをお持ちでしたら覗いてみてください）<br /><br />]]>
        
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    <title>実家に子犬がやって来た</title>
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    <published>2009-07-26T09:37:29Z</published>
    <updated>2009-07-26T10:39:50Z</updated>

    <summary>実家にチワワの子犬がやってきてから、はや1週間。やはり心配で毎日のように電話をし...</summary>
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        <category term="デラシネの呟き" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://gabysterrace.com/">
        <![CDATA[実家にチワワの子犬がやってきてから、はや1週間。<br />やはり心配で毎日のように電話をしているが、老いた母の「新しい相棒」は小さいながら元気がいいらしい。部屋の中を全速力で駆け回り、オモチャを噛んで振り回し、ケージに戻って水を飲み、また走り回る。<br /><br />「アタシはもう大奥の奥女中のようにスリ足で歩いているのよう。あまりにも小さくて速いから、踏んづけちゃいそうでさ」と、母は「楽しそうに」ため息をつく。<br /><br />有名なペットショップのチェーン店はアフターケアも徹底していて、数日置きに電話までしてくるらしい。母が「もう走り回っちゃって、すごい元気なんですよ」と言うと、「まだ人間の歳では3歳から4歳ですから、あまり疲れさせないように」だとさ。「人間のおヒイさまのようだねえ、まるで」と電話で二人で笑ってしまった。<br /><br />水は湯ざまし、餌は「徹底的にふやかせた」ドライフードに様々な「ふりかけ」をちらして子犬用ミルクで混ぜたもの、だそうで、以前のシーズーだって血統書つきではあったが、これほど世話はかからなかった。すごいなあ、チワワって。<br /><br />思い出せば、わたしが小学生のころ飼っていた雑種犬なんて、人間サマのご飯の残りものを食べていたんだった。だからと言って、決して栄養失調だったわけではなく、家族の一員として大切にされ、元気いっぱいペット生活を謳歌していた。狂犬病の予防注射はかかさなかったし、玄関の表札の下には区の登録票である「犬」のシールも数限りなく繋がって貼ってあった。わたしたちは自他ともに認める「動物ダイスキ」な家族で、家にペットがいることは物心ついたときから当然だった。<br /><br />人間の食生活が豊かになるに従って、犬の食生活も「ペット産業の一環として」商売になると見直され、晩ごはんの残りものは捨てるべきであって、ペットの餌にはならなくなった。犬たちは、犬用に開発された様々なビタミンやら缶詰やらドライフードを口にするようになり、雨が降ったと言ってはレインコートを羽織って散歩し、定期的に動物病院を訪問し、うつ病になって抗うつ剤を提供される。犬と人間の関係も「一段下のイキモノ」ではなく、対等の関係になってきたのかもしれない。いい意味にせよ、悪い意味にせよ。<br /><br />母にとっては、前のペットだったシーズーを飼い始めたときからだったと思う。猫は別として、それまでの犬は全て外の犬小屋で飼われていたが、この犬は座敷で育てられたからだ。皮膚が弱くて夏になるとブツブツができ、ソファから飛び降りて股関節を脱臼した。毛が長いから2ヶ月おきには美容院に行き、「アタシより美容院に行く回数が多い」と母に言わせた。2ヶ月以上カットに行かないと、顔の毛が伸びすぎてまるで「おたふく風邪にかかったお下げの女の子」みたいになってしまうからだ。母は自分の髪の毛を染めに行くのを忘れても、ゆうちゃんの美容院通いだけは忘れなかった。<br />かなり手のかかる犬だったが、それでも対等で大切な相棒だっと思う。<br /><br />「今度のゆうちゃんはねえ、頭がものすごくよくて、トイレもほとんどシートでできるんだよ」と母は言う。前の犬はトイレのしつけに何ヶ月もかかったからだ。<br />だが、待てよ。「お母さん、何でまたゆうちゃんなの？　今度の犬は女の子でしょ？」<br />「ゆうちゃん」は本当は「裕次郎」というイサマシイ名前で、石原裕次郎のファンである母の命名だった。<br />「いいのよう。今度の名前はゆうこなんだからっ。もう登録もしちゃったよ」<br />へええ。「ゆうちゃん」と呼びたいがためにコジつけたとしか思えないが、ま、いいか。 ]]>
        
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    <title>中華風刺身のチリ醤油ドレッシング</title>
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    <published>2009-07-25T12:35:07Z</published>
    <updated>2009-07-27T00:27:47Z</updated>

    <summary>週末ともなれば、ちょいとゆっくりと料理したい。時間をかけてじっくりと焼くラムのロ...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="chinesesashimi.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/chinesesashimi.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" width="400" height="299" /></span>週末ともなれば、ちょいとゆっくりと料理したい。時間をかけてじっくりと焼くラムのローストがメインだが、前菜には何かさっぱりした刺身でも、ということになった。<br /><br />いつもの中国人の魚屋に行って、「今日は刺身で食べられる魚はどれ？」と聞いてみる。朝入ってその日のうちにさばいた新鮮な魚は、さばいたオジサンが一番よく知っている。ここでは、ほとんど全ての魚がオーストラリア産だ。<br /><br />「今日薦められるのは、鮭とオレンジ・ラフィー」とすでにビニール袋を手にしたオジサンが重々しく言う。<br />オレンジ・ラフィーというのは鯛のような体つきだけれど、ものすごい仏頂面の魚だ。結構脂がのっている白身の魚で、煮付けにしても美味しい。ここで売っているのはもちろんもうすでに切り身になっているが、顔が怖すぎて丸のまま買うひとがいないからかもしれない。<br /><br />うちに帰ってきて、白ワインを飲みながらラムローストをオーブンに放り込み、いつものようにただ醤油とわさびではつまらないな、とふと考える。せっかく何となくアジア風のラムローストなのだから、ついでに前菜も中華風にしてしまおう。<br /><br />まず薄くスライスしたきゅうり、ニンジン、玉ねぎに塩をふりかけてしばらく置く。しんなりしたら、今度は米酢とほんの少々ナムプラーソースを加え、ラップして15分ぐらい。このままでは味が濃すぎるので、さっと洗い流してピクルスの出来上がり。<br /><br />その間に、刺身のソースを作る。ショウガ、長ネギ、赤唐辛子を千切りにする。すぐに高温になるピーナッツオイルを熱し、ふつふつしてきたらざっと材料を加える。これは、材料の風味を油に移すため。そこに砂糖少々、醤油、ごま油をたらしてソースの出来上がり。冷めるのを待ちながら、また白ワインをぐびり。<br /><br />後はピクルスと薄く切った刺身を盛り合わせて、山椒をはらはらと振りかけ、ソースをたらーりとたらす。ちょいと変わった中華風刺身のチリ風味醤油ドレッシングは、きりりと冷えた白ワインによく合う。 ]]>
        
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    <title>煮豚で「祝う」休暇最後の日</title>
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    <published>2009-07-19T10:32:05Z</published>
    <updated>2009-07-19T10:36:07Z</updated>

    <summary>東京は、暑かった。パースの夏だって40度近いが、さすがに東京ほど湿度が高くない。...</summary>
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image"><img alt="nibuta2.jpg" src="http://gabysterrace.com/images/nibuta2.jpg" class="mt-image-right" style="margin: 0pt 0pt 20px 20px; float: right;" width="400" height="299" /></span>東京は、暑かった。パースの夏だって40度近いが、さすがに東京ほど湿度が高くない。この湿度ってヤツが曲者で、オマケに実家での移動は徒歩が多い。そのせいか、東京にいた1週間、母の煮物以外は何だか冷たいものばかり口にしていたような気がする。<br /><br />昨日の土曜日の朝にはすでにバンコクからパースに戻ってきて、休む間もなくゆきちゃんを迎えに行き、いつものように「車はダイッキライなんだってばあああ」と泣き叫ぶ彼女をなだめながら帰宅、またもや休む間もなく洗濯機に汚れ物をつっこみ、からっぽの冷蔵庫を満たすべく買い物へ。<br /><br />今日も今日とて、誰もいない日曜日の学校へ行き今週の授業の準備。何もしたくないほどがっくりと疲れてしまったが、腹だけはすいている。<br />昨日買ってきておいたスコッチフィレを使おうと思ったが、何だかローストには気乗りがしない。久しぶりに帰った実家の和食嗜好が尾を引いているらしい。そんなわけで、南半球パースの冬は、懐かしの「煮豚」で再開。<br /><br />わたしの煮豚も、母の作るのと同じく適当なもの。スコッチフィレはすでに紐で形を整えてあるので簡単だ。煮汁は醤油、みりん、酒、そして砂糖（わたしは人口甘味料使用）だ。そこに水を加え火にかける。ネギの青いとこをざく切りにしてほうりこみ、ショウガはざくざくとスライス。どうしようかなあ、とも思ったがニンニクも３かけほど、包丁でがつんとつぶして加える。そのまま沸騰させて、そうっと肉の塊をいれたら、あとはほうっておいても鍋が作ってくれる。時たま裏返しにしながら一時間。途中、煮汁が足りなくなりそうだったら、水を加える。<br /><br />煮汁に入れたまま冷まして、あとは切るだけだ。煮汁は捨てちゃうひともいるようだが、そんなモッタイナイ。また煮豚を作るときに使ってもいいが、そんな後のことなど考える暇もなく、炒め物か煮物に活用できるからだ。<br /><br />ああ明日は仕事かァ、とため息をつきながら煮豚をつつく。<br /><br /> ]]>
        
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