扇のように広がる紙幣は母の得意技

88歳の母は昔旧富士銀行で「ミス富士銀行」と呼ばれた美人だ。いや正確に言えば「だった」。 出向していた国鉄で父と出会い恋に落ちたが、その時代は結婚したら寿退職が当たり前。周りに隠してひっそりとデートに出かけ、と言ってもそ...

懐かしい母のカレーライス

妹が母の介護のため正社員の職を辞した。 フルタイムの夕方からの仕事をしながら、昼間は母の病院へ付き添い、毎晩夕食をつくってから出社し、週末は母を風呂に入れ、ケアマネージャーと話し合い、様々な手続きと書類を提出し、睡眠時間...
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「介護」という名の新しい生き方

母が「要介護1」と認定を受けた。今まで「要支援2」だったので、ひとつランクが上になったわけだ。介護保険被保険者証が新しくなり、デイサービスの内容も広範囲に渡る。それが喜べないのは、結局母が衰え始めたということだからだ。 ...

気軽に電話、気軽に旅行

一週間ぶりに母に電話をした。ふた昔前には、明らかに国際電話だとわか る回線だったから、相手に自分の声が届くまでに1秒ちょっとの遅れがあった。だから、一呼吸おいて返事をしないと、いつまでも同時に話し続け、そしていつ までも...