トスカーナ風鶏むね肉のステーキにトマトチャツネを

冷蔵庫に鶏むね肉があったので、金曜日はどこへ行くでもなく自宅でささっと晩ゴハンに。

鶏むね肉はラップの上に広げて包んでから、麺棒でガンガンと叩いて伸ばす。こうすると繊維が切れて柔らかくなるし、しっとりと焼くのも簡単だ。

マリネは、ニンニク、オリーブオイル、セイジ、ローズマリー、バジルを石のモルターに入れ、ペストールでガンガンと叩いて潰す。そこにレモンの皮とレモン汁を加えて、またガンガンガン。これは実はストレス解消にもいい。

ねっとりとしたマリネができたら、鶏むね肉に薄く塗っておく。

まずニンニクのみじん切りをオリーブオイルで炒め、香りが出たらトマトはめんどくさいので皮をむくこともせず(こういうところがわたしがズボラと言われる所以)ざく切りにして放り込む。赤ワインビネガーを少々振りかけ、レモンの皮をけずり、ケイパーを加えてチャツネ完成。

ほうれん草は洗ってからざく切りにし、フライパンでさっと炒めて塩コショウし、缶詰のバタービーンズ(白豆)を混ぜておく。

最後にマリネしておいた鶏むね肉をフライパンで両面じっくりと焼き、ほうれん草とバタービーンズを添え、上からささっとチャツネを加えてできあがり。

このぐらいなら「さあ作ろう」と思ってから40分ぐらいで食卓につける。普段の日の食事はこんな感じで。

ブリッジタウンのEmporium Bistro

ブリッジタウンの夜は早い。
レストランのラストオーダーが8時だというので、7時過ぎにホテルを出て車でエンポリアム・ビストロ(Emporium Bistro)へ。朝ごはんから晩ごはんまで、おやつも珈琲もある何でも屋さんだ。

造りは懐かしいビストロ風で雰囲気が温かい。

ここのメニューはどちらかというとシェアする小さなものが多くて、大きいだけのステーキにはあまり興味がないわたしにはちょうどよいサイズ。最近ではこうした小さなサイズの「シェア用」、つまりみんなで分けるタイプの小皿が増えてきて嬉しい。

まずは温かいパンに地元のオリーブオイルとバルサミコ酢が添えられた一品。シェア用のパンには、これまた最近バターよりイタリア風にオリーブオイルを添える店が増えている。

こちらはヘタクソなブレブレ写真しか撮れず、恥ずかしいので小さなサイズで。

まずはちょっとスパイシーな手羽のオーブングリル。手羽と言っても、手羽元も手羽先も両方くっついているので、かなり大きくて腹持ちもよろしい。

続いてイカのフリッター。添えられていたアイオリソースはニンニクがぴりりと効いていて、ちょんちょんとつけて食べるととても美味しい。おつまみとして最適だった。

サラダはベビーリーフと玉ねぎにバルサミコ酢入りのさっぱりしたイタリアンドレッシングが絡めてあった。上からはたっぷりと削りたてのパルミジャーノが散らしてある。

こちらは大ぶりのマッシュルームをバルサミコ酢とオリーブオイルでさっと炒めただけのおつまみの定番。シンプルなのでわたしもよく作る。

ワインは、同じくブリッジタウンを囲むファーガソン・バレーの地元ワイン「52 Stones」のBarrel Selected Chardonnay 2014で。これがちょっと変わっていて口当たりに苦味があり、それでいて重厚なフレンチオークとさっぱりとした果実の香りがして、非常に飲みやすい。おつまみを並べて飲むのにぴったりの白ワインだ。

古い家を改造したビストロなので、今風の「セメントの上に置いただけの木の廊下」と違い、桁を渡して伝統的な手法で置いた、古くて厚い木の板をそのまま使っている。つまり桁のあるところ以外は浮いているということ。風情はあるが、少々重そうなスタッフが近くを足早に通り過ぎると床が「上下に動く」。まあ、慣れてしまえば気にならない。


ひとの声も音楽も木の床に跳ね返ってガヤガヤと居酒屋特有の騒音が好ましく、いつまでも飲んでいたい気分にさせるビストロだ。それもそのはず、こんな看板まで店の中に下がっている。

「ワインのない食事は、朝ゴハンと言います」
料理もシンプルだが地元の食材を利用していて新鮮で美味しい。そんな食べ物とワインがあったら、他には何もいらない。雰囲気のある楽しい店だった。

ソンクランの間はウチごはん、鶏もも肉のマヨポン焼き

バンコクは今ソンクランの真っ只中、外に歩いて出たら必ず水鉄砲を持った近所の子供たちに水をぶっかけられるので、車以外では外出さえできない。
昔はバンコクの中心街では「水掛け禁止」などという警察のお達しが出たが、それも何だか立ち消えになってしまった。それほど、このタイ正月のお祭りは1年に1度の「ズブ濡れ大騒ぎ」の庶民の楽しみだ。

ただし、外国人バックパッカーの多い道沿いでは白人の女の子たちが水を掛け合って、ただでさえTシャツ一枚なのにスケスケのブラジャー丸見えとなることがある。まあ、それを楽しみにやってくる男性たち(タイ人含む)もいるわけで、とうとう「スケスケ禁止令」が出てしまい、スケスケのガイジンがしょっぴかれるという騒ぎまで起きたのは数年前。

チェンマイに住んでいたころには、そりゃわたしだって軽トラの荷台に積んだドラム缶から水をじゃんじゃんと通行人に掛けながら市内を走り回り、おかげでその後1週間風邪で寝込んだことがある。いや、楽しかったけれどもうやりたくない。

そんなわけで、今日はささっと回りを警戒しながらスーパーに行き、買ってきた鶏もも肉でマヨポン焼きの晩ゴハンにした。

まず、鶏もも肉はフォークでブスブスと適当に穴を開けてからビニール袋に入れ、そこに酒、みりん、醤油、生姜のすりおろしを少々多めのマヨネーズと撹拌しながら混ぜたソースを入れる。ぐにゅぐにゅとまんべんなくソースをからめたら、あとは冷蔵庫で1時間ぐらい眠ってもらう。
オーブンは220度、強めの火でグリルして20分ぐらいか。オーブンというものは家とブランドによって適正時間が違うので、フォークを刺して澄んだ肉汁が出たら出来上がりだ。

付け合せはキャベツの千切りと茹でブロッコリにトマト。味噌汁も作ろうかなと思ったが、お腹がすきすぎて断念した。こういうところは臨機応変で。食べるときに刻みネギを散らし、ポン酢をかけて食べる。

さっぱりしているが、焼くときにマヨネーズソースでマリネしているせいで、肉は驚くほど柔らかくコクもある。量が少なかったらフライパンだが、めんどくさがり屋のわたしは冷凍する分も焼きたいのでいつものようにオーブンを使った。